- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2024.10.08
秋サバの竜田風ごまねぎだれ
いきなりですが、クイズです。
下の言葉や慣用句の〇〇に入る食材は何でしょうか?
1 〇〇折り(すもうの決まり手の一つ)
2 〇〇は足がはやい。
3 〇〇の生き腐れ。
4 〇〇を読む。
5 秋〇〇は嫁に食わすな。
…答は、サバ(鯖)です。
5で、なすかと思われた方もいらっしゃるかもしれません。
「秋なすは嫁に食わすな」の方が有名ですが、
いずれも、美味しいから嫁には食べさせたくない、という意地悪と
嫁の身体を案じて食べさせたくない(なすは身体を冷やすといけない、
サバは鮮度が落ちやすいのであたってはいけない、という)親切心、
と二つの意味があります。
1~4はいずれも、サバの鮮度が落ちやすいことから来ています。
1の「鯖折り」は、サバの鮮度を保つために首を折って血抜きする手法に由来。
(膝をついた姿が、似ているそう)
2の「鯖は足がはやい」は、泳ぐスピードのことではなく、
腐敗するのがはやい、という意味。
3の「鯖の生き腐れ」は、腐敗しやすいので活きがいいように見えても
傷んでいることがあるから注意、と言う意味。
4の「鯖を読む」は年齢を偽るときなどに使いますが、もともとは、
傷みやすい鯖を、はやく売り切るために、急いでざっと目分量で
数えて取引され、売られたと鯖と買った鯖の数が合わないことから
来ているそうです。
かつては、サバは産地から離れた地域で生では出回らず、
塩漬けにしたり、酢でしめたりして運ばれました。
海から離れた京都の町で鯖寿司がよく作られるようになったのは、
こういう所以です。
今は、冷凍技術や輸送手段の発達のおかげで、新鮮な魚が入手でき、
有難いです。サバも鯖寿司だけでなく、切り身を使っていろいろな
献立を楽しめます。
こちら、サバの竜田風は、下味を付けた鯖に片栗粉をまぶしてこんがり揚げ焼きにして、
ごまとねぎたっぷりのたれをからめていただきます。
ご飯がすすむ一品。サバに含まれるビタミンDやビタミンEは脂溶性の栄養素なので、
揚げたては、外側がカリッとして、中はふんわり。
そのままでも美味しいので、最初はそのまま、途中から
ごまねぎだれをかけて食べる、と味変するのもいいですね。
旬の味、美味しく食べて健康に! 是非作ってみてください。
秋サバの竜田風ごまねぎだれ
【材料】(4人分)
・サバ (三枚おろし) 2枚(小さめ1尾分)
A
【塩・こしょう 各少々、酒・みりん 各大さじ1、おろし生姜 少々】
B
【長ねぎ 1/2本、白炒りごま・ごま油・濃口醤油 各大さじ1、酢 大さじ1と1/2、 砂糖 小さじ1、おろし生姜 少々】
・ピーマン(赤・黄) 各1コ
・リーフレタス 3~4枚
・片栗粉 適宜
・エキストラバージンごま油 適宜(大さじ3~4)
【作り方】
①サバは、2~3cm幅に切り、Aを軽くもみ込み、5~10分おく。
②長ねぎを粗みじん切りにし、Bの材料と混ぜておく。
③フライパンにエキストラバージンごま油を中火で熱し、①の水分をふき取って片栗粉をまぶして入れ、こんがり色づき火が通るまで揚げ焼きする。返すと、横でピーマンの細切りも入れて炒め焼きにする。
④器に④とちぎったレタスを盛り、②のごまねぎだれを添える。
(ここでは、たれを別添えにしましたが、上からかけても…お好みで)
今回使用したのはこちら