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2021.08.13

ごまねりねり

私は大変大きな間違いをしておりました。
それは、当社製品「ごまねりねり」についての間違いです。

「ごまねりねり」は祖母が作っていた「ごまバター」を再現した製品なのです。山田製油と言えば胡麻油が代表製品ですが、実は創業当初から祖母がごまバターを作っていたのです。

山田製油創業のきっかけを話します。
虚弱体質だった祖父がマクロビオティック創始者の桜沢如一氏から健康指導をしてもらって、健康体を取り戻しました。祖父は桜沢如一氏に礼を言ったところ、「俺に礼は要らん。お前も世のため、人のための食品を作ってみろ」と導かれたことが始まりです。

マクロビオティックでは胡麻製品が欠かせません。だから胡麻油とごまバターを創業当初から作ったようです。
そのごまバターは石臼で作ります。ゆっくり回転させてる上臼に開けてある穴から胡麻を少しずつ落として、下臼との間で胡麻がすり潰され、ペースト状になって出てきます。ただし大量に胡麻を入れるときめの細かいペースト状にはなりません。せっかちだった祖父が作ると、ボソボソの胡麻が出てくるだけで、この作業は丁寧で気長な祖母の方が担当していました。
祖母はきめ細かくペースト状になるよう心がけて作業していましたが、それは祖母の愛情も含まれていたと思います。

私も家業の山田製油を再開するにあたって、当初からごまバターも作り始めました。しかし、植物性の胡麻を使った製品に「バター」という名称を付けることに違和感を感じていました。一般的には「練り胡麻」なのかも知れませんが、それよりもきめが細かく、大量に作る製法ではないので、祖母が丁寧に愛情を込めて作った製品をイメージして「ごまねりねり」にしたのでした。

それがいつの間にか、私はすっかり忘れてしまい、社内全体で「練り胡麻」に変わってしまっていました。だから社内会議でも、競合製品は「練り胡麻」であり、他社の価格や容量、宣伝方法などを常に意識していました。

しかし、違いますねん!
「ごまねりねり」は魔法の万能調味料で、あえて説明を付け加えるなら、「きめが細かく、胡麻の香りと甘みが豊かなごまのペースト」なんです。

これから私は、練り胡麻と言わないで「ごまねりねり」と言います。

そのごまねりねりを今朝はトマトスープに加えてみました。スープにこくが出てトマトの甘さもひき立ちました。やっぱりごまねりねりは万能調味料です!

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