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2020.10.14

胡麻工場のお話

昨日は秋晴れの胡麻工場で「俺の油」の胡麻炒り作業をしました。

記念日や記録には無頓着な私で、近年では自分の誕生日すら、どうでもよくなっています。しかし、今日は胡麻工場にまつわる数字のお話をします。先ずは胡麻工場の操業は2002年6月だったようです。

私なりに社運をかけたような投資で、新築の建物なのに一切の式典らしきものも行わずに、工場長と二人でなんとなく胡麻油搾り作業を開始しました。もう時効だと思うので言いますが、所轄保健所の営業許可がまだ下りていないし、また建築業者さんから引渡しされる前から作業を開始していました。当時の私は、自分の思い描いた工場がうまく稼働するのかを早く確かめたいとの思いが強かったのでしょう。

祖父が始めた掘建て小屋のような作業場からスタートして、新築した桂本社工場での胡麻油作りでした。年々業績が伸び、生産量が増えて、作業場が手狭になり、また出荷や営業など他の仕事も多くなり、胡麻油作りに専念できる環境では無くなってきていました。
これでは自分が思い描いていたモノ作りからは離れてしまうと言う危機感と、より美味しい胡麻油を作りたいとの思いから胡麻工場を新設することにしたのです。

そのために業種は違いますが、スコットランドのウイスキー蒸溜所から何かヒントが無いかなと、レンタカーを借りて巡りました。その中でとても印象に残ったのは、ピトロッポリーという町の外れにあったスコットランドで一番小さなエドラダワー蒸溜所でした。職人さんたちの作業風景や内部を案内してくれたスタッフが、誇りを持って仕事されていることにとても感銘を受けました。
胡麻工場もそのようになりたいと、蒸溜所の扉や窓枠が赤色だったのを模して、屋根の一部に赤色を入れました。

さてさて、前置きが長くなりましたが、創業から18年以上経った胡麻工場で搾油された胡麻油は9,000樽近くに達しました。来年度には1万樽を超えると思いますが、日本で一番小さな胡麻油工場でも、それだけの胡麻油を作るには、3,600トンの胡麻を使ったことになります。
そのほとんどを入り釜に担いで投入した工場長も凄いと思いました。1万樽を達成した時には、工場長をはじめスタッフには何かお礼をしたいと記録に無頓着な私でも思いました。

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