- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2021.08.17
ごまの香りで美味しく~炒めゴーヤのごま和え
今は、七十二候の「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」です。
七十二候は、二十四節気をさらに三つに分け、
気象の変化や動植物の様子を表す短文になっています。
「寒蝉鳴」(毎年だいたい八月十二日~十六日)
…文字通り、ひぐらしが鳴き始めるころ、
という意味。ひぐらしの「カナカナカナ…」というもの悲しい鳴き声、
まだまだ暑さはつづくものの、夏の終わりが近づくのを感じる声です。
そして、この「寒蝉鳴」の期間は、お盆と重なります。
宗派によって意味合いが違ったり、また、
地域によって日にちが異なることもありますが、
一般的には八月十三日~十六日までとされています。
京都では、おしょらいさんと呼び、十三日にお迎えして十六日の朝に
お送りするまで、亡くなった人を偲び、ご先祖の供養をします。
ただ、
長引くコロナ禍で、お盆のあり方もかわっているよう。
帰省もままならぬ状況下で、お墓参りも行けないという声もききます。
お墓掃除やお詣りの代行のサービスもあると聞いてびっくりしました。
が、
大切なのは、感謝と供養の気持ちです。
自宅で手を合わせて故人やご先祖様を偲び、お供えをしたり、
感謝の気持ちを伝えましょう。
おしょらいさんのお供えは、精進料理です。
たんぱく質は、お肉や魚はだめで、お豆腐など豆類。
おだしもかつおではなく、昆布や干しいたけ。
そして、味付けは薄味。
…と言われています。
薄味でも、あっさりした材料でも、
美味しくしてくれるのが、ごま製品!
ごま油、練りごま、すりごま等を使うことで、
香りと風味がアップし、コクのある味になります。
栄養面からみても、ごまはビタミン・ミネラルが豊富で、
不足しがちなたんぱく質や脂質を補ってくれるのです。
きょうは、ゴーヤと油揚げのごま和えをご紹介いたします。
苦みがあって、敬遠したり食べず嫌いの人もいるゴーヤ。
ごま油と相性がよく、ごま風味で苦みが緩和されて。
むしろ苦みがアクセントに感じられます。
炒めてからごま和えすることで、焼きめが香ばしく
とても風味がよくなります。
おしょらいさんのお供えに、夏の副菜にも、
是非つくってみてください。
◆ 炒めゴーヤのごま和え
【材料】
ゴーヤ 中1本
生姜 1かけ
油揚げ 小1枚
ごま油 大さじ1
塩 少々
A【ごまねりねり(白練りごま) 大さじ2、黒すりごま 大さじ1
醤油 大さじ1、みりん・酒 各大さじ1/2】
【作り方】
1.ゴーヤは縦半分に切り、わたをとり薄切りにする。
生姜はみじん切りにする。
2.油揚げはグリルで軽く焼きめをつけ、縦半分に切り
横1㎝幅くらいに切り、軽く塩をふりかけておく。
3,フライパンにごま油と生姜を入れて熱し香りが立つと
1のゴーヤを炒め、塩少々をふりかけ、香ばしく焼き目がつくと
冷ましておく。
4.Aを混ぜて、2と3を和えて器に盛り、黒すりごまを散らす。
※ 2では、グリルの代わりに、オーブントースター、あるいは、
フライパンで焼き目をつけてもOKです。
【今回使用したのはコチラ】
黒すりごま