- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2020.07.15
ごま香る~生きくらげときゅうりの和え物
漢字で書くと「木耳」
この食材、何かご存知でしょうか。
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「木耳」はこちら。きのこの一種 「きくらげ」です。
確かに、木に付いていると
木の「耳」のように見えるでしょう。
そして、食べると海の「くらげ」に似た食感。
漢字も、読みも、納得の「木耳=きくらげ」です。
さて、このきくらげ、最近、青果売り場で
生のものをよく見かけます。
一般的に、きくらげは、中華材料として乾燥品が多いです。
水で数時間もどして細切りにして、炒め物などに使います。
味や風味は特にありませんが、
コリコリっとした独特の歯ごたえが身上。
もともと、中華料理などでよく使われる きくらげ。
「薬食同源」の中国では古来、薬膳に、また生薬の材料として
使われてきたそうです。
食物繊維が多く、ビタミンD、カルシウムや鉄等ミネラルも含まれ、
栄養豊富。
貧血予防や、血液サラサラ効果、骨粗鬆症予防、
便秘解消などなどが期待できるヘルシーな食材なのです。
流通している乾燥きくらげは ほとんど中国産ですが、
生のものは、うれしいことに国産が多い。
栽培技術の向上等で、昨年くらいからよく出回るようになったよう。
新鮮で安心な生きくらげが手軽に入手できて、有難いことです。
きくらげの旬は、梅雨時から夏にかけて。
ちょうど今、生のきくらげが旬の美味しい時季なのです。
生も、乾燥品と同じように、炒め物や煮物、スープに使えますが、
きょうは、生のきくらげならではの、食べ方をご紹介いたします。
生のきくらげは、乾燥のものと同様のコリコリっとした歯ごたえ
に加えて、プルンとして、適度な弾力のある食感が魅力。
さっと湯通しして大ぶりに切り、わさび(辛子)醤油でいただくと、
簡単手軽に、乾物では味わえない、その食感を楽しめます。
そして、ごま油をたらすと、ほとんど無味無臭のきくらげに
香りと風味が加わって実に美味しくなります。
ここでは、きくらげと食感の違いを楽しめる、しゃきっとした
旬のきゅうりと 和え物にしました。
食感のよさ、ごまの香りが楽しめる一品、是非作ってみてください。
◆ ごま香る~生きくらげときゅうりの和え物
【材料】
生きくらげ 1パック(2~3枚)
きゅうり 1本
A【(金)ごま油・醤油・酢 各大さじ1/2、 砂糖 小さじ1】
白炒りごま 少々
【作り方】
1.生きくらげは、さっと洗って水けをきり、熱湯に入れて、
再沸騰してから30秒ゆで、ザルにあげ、大きめに切る。
2.きゅうりは、細切りにする。
(食感を出したいので、あまり細くしない)
3.Aを混ぜて1と2を和えて器に盛り、ごまを散らす。
※ ごま油は、金ごま油を使うとさらに香りが際立ちます。
ごまらあ油を加えて、ピリ辛にしてもよし…
お好みのごま油で作ってみてください。
▼ 生きくらげを選ぶポイント
色が濃くて、厚みがあり、表面にしっとりとした艶があるもの。
平たく大きなもの、まさに耳のようなもの、花びら状と
色々あるので、形と色は気にしなくてよいようです。
表面に白い粉の付いていることがありますが、
それはきくらげの胞子。水で洗い落とせば大丈夫です。
◆ 生きくらげの保存法
生は乾燥とは違って、冷蔵庫でせいぜい4~5日しか日持ちしません。
(採れてから時間がたったものを販売していることもあるので…)
一両日中に使うときは、乾燥しないようにラップで包んで
使うまで冷蔵保存。
少し置く場合は、洗って、さっとゆでてから、水分をふいて、
ラップで包んで冷蔵すると少し日持ちがよくなります。
【今回使用したのはコチラ】