秋の風景を彩っていたカエデやイチョウの木も、
だんだんと葉を落とし、あちこちで赤い絨毯や
黄色い絨毯が観られるようになりました。

はやいもので、11月も残り僅か、
師走が迫っていると思うと、なにやら気忙しいですね。

さて、11月29日は、語呂合わせで
「いい肉の日」です。

お肉の献立というと、
焼肉、ハンバーグ、シチュー等など、色々ありますが、
和食の肉料理といえば、人気ナンバー１は肉じゃがでしょうか。

おふくろの味の代表でもあり、家庭の和食の定番でもある肉じゃがは、
老若男女を問わず人気の献立。
ご飯が進み、お弁当のおかずにもなります。

お肉が牛肉だったり豚肉だったり、
じゃが芋以外に、玉ねぎ、にんじん、糸こんにゃく、そして
絹さやや三度豆など青味が入ったり…
「我が家の肉じゃが」の材料は家庭によっていろいろ。

また、調味料や味付けの巾が広がった昨今では、
一般的な甘辛い醤油味の肉じゃがのほか、
味噌味、カレー味、トマト味、エスニック風などなど、
いろんな味付けのバリエーションがあります。

肉じゃがは、明治生まれだそう、
もともと、海軍由来の料理で、
なんでも、ビーフシチューを再現しようとして、
洋風の調味料がないので、代用で醤油や砂糖を使って
できたのが、肉じゃがの原形…と言われているようです。

さておき、きょうは、牛肉とじゃが芋と玉ねぎだけを
使った肉じゃがを紹介いたします。
材料はシンプルですが、コクのある複雑な味わい。

調味料は一般的な、酒・みりん・醤油・砂糖…
美味しさの決め手はよ～く炒めた玉ねぎとごま油！
炒め玉ねぎの甘みとうまみが溶けこんで、コクのある絶妙の味に。
そして、ごま油で味わいに深みが出て風味アップ！　
だしを使っていないとは思えない美味しさで、ごはんが進みます。
お弁当のおかずにもぴったり、是非作ってみてください。

◆ ごま油香る～肉じゃが
【材料】（4～5人分）
牛肉切り落とし（またはこま切れ） 150g
玉ねぎ　小２個（約300g)
じゃが芋(男爵）4~5個（約600g)
ごま油 大さじ１強
A【塩・こしょう・砂糖 各少々】
B【酒・みりん 各大さじ３】
うす口醤油 大さじ２
濃口醤油 少々

【作り方】　
１．じゃが芋は皮をむき大きめ一口大に切り、電子レンジで約5分加熱する。
　玉ねぎは薄切りにして電子レンジで2分加熱（途中で取り出して混ぜる）
２．フライパンにごま油大さじ1/2を熱し、1の玉ねぎを入れ塩をふって炒める。しんなりして茶色っぽくなると端に寄せ、ごま油を少し足して肉を入れて炒める。
３．肉にAをふりかけ炒め、色が変わると、肉を玉ねぎの上にのせ、
　ごま油を少し足して、１のじゃが芋を炒める。
４．じゃが芋に油が回ると、Bを入れ，煮立つと水をひたひたに加え、
　再び煮立つとアクを取って、うす口醤油を加えて煮る。
　じゃが芋の上に、肉と玉ねぎをのせるようにして、中火で
　汁気が少なくなるまで煮る。
５．濃口醤油を加えて、味をととのえ、汁気がほとんどなくなると器に盛る。

※　５のあと、一度自然に冷えたものを温めて食べると、味がよくなじんでいます。

【今回使用したのはコチラ】

（白）ごま油