- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2025.05.01
初がつおとアボカドのごまだれ和え
風薫る五月となりました。
あちらこちらで、芽吹いた木々が枝を広げ、
若葉の緑色が美しく目にうつります。
この季節の青々とした新緑の景色を眺めていると
浮かんでくる江戸期の俳人・山口素堂の俳句です。
初がつおは江戸時代にとても人気が高かったそう。
「初物七十五日」という諺がありますが、
旬に出回り始めた「初物」を食べると七十五日寿命が延びる
と言われていたこと、また、かつおは語呂合わせで「勝つ魚」!
江戸っ子から縁起のいい魚として重宝されていました。
かつおの旬は、春と秋です。
回遊魚であるかつおは、春、鹿児島近辺から太平洋を北上、
四~五月が初がつお(上りがつお)のシーズンです。
そして、
三陸沖辺りまで北上したかつおが、秋には南下。
こちらは、戻りがつおと呼ばれ、九月頃が旬となります。
戻りがつおが、脂ののりがよく濃厚で、まぐろのとろのような味わい
であるのに対して、
初がつおは、脂が少なめであっさり。身が引き締まって
プリッと弾力のある食感です。
あっさりした初がつおとねっとりした食感のアボカドに
風味のいいごまだれをからめました。
ごまねりねり(練りごま)とごま油入りのたれは、コクがあって、
香りよく食欲そそる味。ちぎった海苔を加え、たれの香ばしさを吸った
海苔がかつおとアボカドにからんで、さらに風味がアップ。
あっさりした初がつおがとてもおいしくなり、
ご飯もお酒も進みます。
ご飯の上にのせて丼にしても美味しいです!
是非作ってみてください。
初がつおとアボカドのごまだれ和え
【材料】(2~3人分)
・かつお(刺身用) 約150g
A
【ごま油 小さじ1、白ごまねりねり(白練りごま) 大さじ2、しょうゆ・みりん 各大さじ1、酢 小さじ1、白すりごま・わさび 各少々】
・アボカド 小1個
・焼き海苔 全形1枚
・白すりごま 小さじ1
・白ねぎ 少々
・青じそ 3枚
【作り方】
①Aを混ぜて、食べやすく切ったかつおを15~20分つけておく。
②アボカドは食べやすく切り、海苔は軽く炙ってちぎる。
③①のかつおに②のアボカドと海苔を混ぜて器に盛り、青じそを添え、仕上げに薄い小口切りにした白ねぎとごま、海苔を散らす。