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今日(京)のおばんざいなぁに
2023.01.19

風味豊か~黒ごま汁

寒の入りの頃から寒さが厳しくなってきました。
一月半ば、ちょうどセンター試験のあった14、15日の土日は、
寒さがゆるんで、季節外れの暖かさを感じましたが、
これからまた冷え込みが厳しくなりそうです。

寒の時期は、二十四節気の小寒から立春まで。
今年は、寒の入りが1月6日(小寒)
寒の明けが2月4日(立春)。

この約1カ月が一年で最も寒くなる(と言われる)
「寒」の期間です。
この意味の「寒」が付く 食に関する言葉には、
「寒卵」「寒の水」「寒仕込み」などがあります。

「寒卵」…寒の時期に産み落とされた卵は、
とりわけ滋養豊かだと言われています。

「寒の水」…一番寒いこの時期に汲んだ水は、
薬になると言われたり、
この水で餅 をつくとカビがはえにくいなどと言われます。
寒の水は、水温が低くて雑菌が少ない美味しい水で、
一年で一番質が良く、保存に向いているとされ、
お酒や味噌の仕込みには最適だそう。
そしてこれが「寒仕込み」。
確かに、お酒に「寒仕込み」と冠してあると、
希少価値があって一層おいしそうに感じますね。

他にも、醤油や寒天、凍り豆腐なども
この時期の寒気や水を利用して仕込むと
味が良くなるとされています。

寒さを利用した先人の知恵でしょうか。
なにはともあれ、
この一番寒い時期を、元気に乗り切りたいものです。

私たちの身体は、寒さが増すと、
血管が収縮して血行が悪くなり、
老廃物が溜まりやすい状態になったり、
筋肉が硬直したりして、身体の不調が現れます。

血行を促進、冷えを改善するために
適度な運動をしたり、身体を温める食材を
摂るように心がけましょう。

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今日ご紹介するのは、黒ごま汁。
ごまねりねり(黒)入りの、具だくさんで身体が温まる汁物です。

ごまに含まれる成分「セサミン」には
血行を促進させる働きがあるので冷え性に効果的だと
言われていますが、とくに黒ごまは その効果が高いとか。

「セサミン」をしっかり体に取り込むには、
十分にすりつぶして食べることが大切だそうです。
ごまねりねりなら、丁寧に焙煎したごまを
石臼で二度挽きしているので、
ごまのいろんな栄養素の吸収がとてもいいのです!

そして、料理に混ぜ込むことで胡麻の風味が際立ち、
甘み、うまみがアップします。

前に、ごまねりねり(白)入りのお味噌汁を紹介しましたが、
今回の汁物はごまが主体で味噌が隠し味。
ごまの濃厚な味わいに、まろやかな風味でコク深く、美味しい。。。

 

▼ごまねりねり入りのお味噌汁はこちら

 

今日の具は、
豆腐、油揚げ、ほうれんそう、えのきだけ、かにかま、わかめですが、
ほかに、大根やごぼう、にんじんなどの根菜、
小松菜、水菜などの葉物、いろんな素材と相性がいいです。

ただ、全体に色が黒っぽくなるので、
ごまねりねり(黒)を入れる前に仕上げ具を少し取っておいて、
最後に上にのせると彩りよくなります。

寒い日に身体があたたまる一品、是非作ってみてください。

 

黒ごま汁

 

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【材料】(2人分)
・だし 300cc
・塩 一つまみ
・具(豆腐・油揚げ・ほうれんそう・えのきだけ・かにかま・わかめ等) 各適宜 
・ごまねりねり(練りごま)黒 大さじ2
・みそ 小さじ1
・A【酒・みりん・醤油 各約大さじ1】
・黒すりごま 適宜

【作り方】
①鍋にだしを入れて煮立てて、具と塩を入れる。(約2cm角に切った豆腐、短冊切りの油揚げ、約4cm長さに切ったほうれんそう、さいたえのきだけ、斜め切りにしたかにかま、食べやすく切ったわかめ)

②再び煮立つと、黒ごまねりねりと味噌を入れて煮溶かし、Aを加えて味をととのえ、器に盛る。仕上げにお好みで黒すりごまをかける。

 

※ごまねりねり(黒)を入れる前に、ほうれんそうとかにかまを少し取り出し、器に盛ってから上にのせると彩りがきれいです。

 

今回使用したのはコチラ

 

●ごまねりねり(黒)

●すりごま(黒)

 

 

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