- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2024.10.23
焼きねぎ~ごま風味
ここ数日、朝晩は冷えるようになってきました。
今年は10月23日が二十四節気の「霜降」。
期間でいうと10月23日から、次の「立冬」の前日11月6日まで。
「気温が下がり大気中の水分が凍り草木や地表に付いて、霜となる…」
そういう時期です。
本来ならば、秋がぐっと深まって、冬に向け気温が下がっていく頃…
なのですが、今年はとりわけ残暑が長く厳しかったので、
やっと秋らしく冷えこんできた!という感があります。
そして、野菜売り場では、秋から冬にかけて旬を迎える野菜が
増えてきました。
ねぎ、白菜、大根、ほうれんそうなど葉物野菜。
いずれも年中見られますが、
寒くなると、味が濃く美味しくなり、栄養価が高くなり、そして、
値段が安くなります。
きょうは、これからの時期、常備したい「ねぎ」に焦点を当てました。
ラーメンやうどんなどいろいろな献立に薬味として欠かせず、
また、香味野菜としても重宝するねぎ。
独特の風味と辛みがあって、加熱すると甘みが増し、
お鍋、炒め物、和え物、またトッピングとして、
ねぎは、さまざまな料理に主役、また名脇役として登場します。
ご存知のように、ねぎには、2つの種類があります。
白い部分が多い白ねぎ(長ねぎ、根深ねぎ)と、
緑の部分が多い青ねぎ(葉ねぎ)。
関東はじめ東日本では主流が白ねぎで、
関西など西日本ではねぎと言えば青ねぎです。
いずれも、独特の風味と辛みが特徴的ですが、
これは、アリシン(硫化アリル)という成分によるもの。
アリシンは、血行を改善して身体を温める作用や、殺菌作用や
免疫力をアップさせる効果が期待できます。
さらに、ビタミンB1の吸収を高める作用があり、疲労回復にも効果的。
昔から日本では、風邪に効くなどとと言われ、薬としても利用されていたほど。
これから寒くなり風邪をひきやすくなる時季には有難い食材です。
きょうは、アリシンが多く含まれる白ねぎを使った
簡単手軽な一品をご紹介します。
加熱すると甘味が増える特徴を生かし、じっくり焼いた焼きねぎです。
アリシンは焼くことで、抗酸化力が高まり血流を改善してくれて、
薬効がアップするそうです。
ごま油でじっくり蒸すように焼いたねぎは、
食欲をそそる香りが漂い、口の中でじゅわっと甘みと風味が広がり、
やわらかな食感で、とてもおいしいです。
上からかけたすりごまで、風味アップ。
簡単手軽で、少ない調味料で長ねぎの素材本来のうまみを生かした一品です。
もう一品ほしいときに、酒の肴に、そして風邪の予防にも、
是非作ってみてください。
焼きねぎ~ごま風味
【材料】(2~3人分)
・白ねぎ 2本
・ごま油 大さじ1強~2
・塩 一つまみ
・酒 大さじ1
・醤油 少々
・白すりごま 大さじ1
・七味とうがらし 好みで少々
【作り方】
①白ねぎは4~5㎝の長さに切り、片面に浅く切り込みを入れる。(味がよくなじみ、食べやすくなる)ねぎの緑の部分を少々薄い小口切りにする。
②フライパンにごま油を入れて温め、白ねぎを並べて入れ(切り込みを上に)塩を全体にふりかけ、弱めの火で焼く。3分ほど焼くと返して軽く焼く。酒を全体にふり、蓋をしてさらに1~2分焼く。全体に美味しそうな焼き色が付き香ばしく焼けると、醤油を回し入れて火を止める。
③器に盛り、①のねぎ(緑の部分)とすりごま、七味とうがらしを混ぜて散らす。
今回使用したのはこちら