- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2024.11.22
ひじきの黒ごま煮
11月に入ってから、
「ブラック・フライデー」(BLACK FRIDAY)
という言葉をよく目にします。
スーパーや百貨店などの実店舗から、ネットショップまで、
ブラック・フライデーの名のもとに大きなセールが催されているよう。
日本では、ここ数年急に増えてきていますが、
もともとはアメリカ発祥のイベント。
11月の第4木曜が感謝祭で、その翌日の金曜日にクリスマス商品を買う客が急増し、
黒字に転じる(?)…ことから来ているそうです。
実際、もともとのブラックフライデーは、
19世紀にウォール街で起きた金融恐慌で、暗黒の金曜日…と訳されていましたが、
それが今や「ブラックフライデイ」は、アメリカだけでなく、
日本など様々な国で大規模なセールが行われる一大イベントとなって
います。
「ブラック」が付くと、ブラック企業、ブラックマネーなど、
よくない印象のものもありますが、いいイメージのものもあり、
オール・ブラックス(ニュージーランドのラグビー代表)は素晴らしいし、
シリウス・ブラック(ハリーポッターの登場人物)はとても素敵な人物。
ブラックは、不思議な魅力ある言葉です。
日本語でも、黒は、黒幕、黒星など悪い意味だけでなく、
黒帯、黒字など優れたいい意味にも使われています。
そして食べ物に関しては、「黒」がつくと、栄養のある身体によいものが多いのです!
黒豆、黒米、黒砂糖、黒酢、黒きくらげ、黒にんにく、そして、
黒ごま!
いずれも栄養価の高い食材。米や砂糖は、白よりも黒の方が、
精製されていない分、いろんな栄養がしっかり残っています。
(ちなみに、白ごまは黒ごまとほぼ同等の栄養価です!)
名前に黒がつかなくても、黒色の食材、
昆布や海苔・ひじきなど海藻、干しいたけ…等など、昔から
東洋医学では「黒い食べ物は老化を防止する」と言われているほど。
きょうご紹介するのは、黒いひじきを、黒ごまねりねりで煮た
インパクトのある黒い煮物です。
良質のたんぱく質、食物繊維、カルシウムが豊富な黒ごまに、
ミネラルや食物繊維がたっぷりで、低カロリーなひじき。
見た目は黒黒していますが、実はにんじん、油揚げやちくわも
加えているので、栄養バランスがとれた一品。
何より、黒ごまのコクと風味で、とても美味しく
仕上がります。
ごはんとよく合うので、お弁当のおかずにもぴったり。
黒い一品が、お弁当箱に入っているとアクセントになって、
見た目もしまります。
ひじきの黒ごま煮
【材料】
・ひじき 1袋(12~15gくらい)
・干しいたけ 2枚
・ごま油 大さじ1
・にんじん 小1/2本
・油揚げ 約10㎝分
・ちくわ 1本
・塩 少々
A
【酒・みりん・醤油 各大さじ1と1/2】
・黒ごまねりねり(黒練りごま) 大さじ2
・黒すりごま 適宜
【作り方】
①干しいたけは水で戻しておく。(戻し汁と水をたして1カップ強にしておく) ひじきは表示通りに戻して、ざるにあげておく。
②にんじん、油揚げ、ちくわ、干しいたけを細切りにする。
③鍋にごま油を入れてあたため、ひじきと②を入れて塩をふりかけ炒める。
④全体に油がまわると、①の戻し汁とAの調味料を加えて煮る。
煮汁が少なくなると、黒ごまねりねりを加えて、全体にいきわたるようにして味をととのえ、器に盛り、黒すりごまを散らす。