- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2022.09.23
赤飯おはぎ
敬老の日の連休に通過した台風の影響で、
空気かガラッと入れ替わり、
京都は急に肌寒いほどになりました。
今年は、9月23日が秋分の日。
秋のお彼岸は、その前後3日ずつなので、
9月20日~26日です。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通り、
つづいていた暑さも影をひそめ、
秋を感じる涼しさがしばらく続くようです。
さて、
お彼岸といえば、おはぎです。
そして、おはぎといえば、
ぼたもちとの違いは!などの論争(?)があります。
●おはぎ(=お萩)が秋で、ぼたもち(=牡丹餅)が春、と
萩と牡丹の花の咲く季節による違い。
●粒あん(秋のおはぎ)とこしあん(春のぼたもち)の違い。
(小豆は秋に収穫するので、冬を越して皮が固くなる春は皮を取り除いてこしあんにするから)
●大きさの違い
(小ぶりなのがおはぎ、大きいのがぼたもち…花の大きさからか?)
●外側があんこのがぼたもち、外側がきなこのがおはぎ。
(これはなぜでしょう?)
●お米がもち米なのがぼたもちで、うるち米のがおはぎ。
(これもなぜでしょう?)
さらに言うと、おはぎとぼたもち以外に、
「夜船」と「北窓」という別名もあるそう。
お餅のようにつかずに、静かに作れることから、
いつついたのかわからない
(餅を搗いた、と船が着いた、をかけて、
暗い夜には、いつ着いたかわからない(搗いたのかわからない)
ことから「夜船」)
また、餅つきをしなくてもいい→つき(搗き)を知らない→
→つき(月)を知らない→北窓(冬の北の窓からは月が見えないから)
ここまでくると、もはや何が何だか分からなくなってきます。
が、なにはともあれ、おはぎ・ぼたもちという呼び方はさておき、
お彼岸のご先祖の供養、それから、秋の収穫への感謝の気持ちをこめて
供えられた…というのが起源のようです。
オーソドックスなものは、周りがあんこと、きなこ
の2種だと思います。
が、今や、そのバリエーションはどんどんと
広がっています。この「今日(京)のおばんざい、なあに」でも
今まで、いろいろなおはぎを紹介してきました。
おもち(ご飯)部分が、
もち米のもの、
もち米+うるち米のもの、
五穀米のもの、
また、胡麻を混ぜ込んで香ばしさをプラスしたり、
青じそを混ぜ込んで清涼感を出したり、
柚子皮を混ぜて爽やかさな香りをプラスしたり、
もち米の代わりに道明寺粉のもの。。。
また、
あんこ部分が、
粒あん、
こしあん、
さつま芋やかぼちゃ、枝豆など野菜あん、
白あん+白練りごま、
粒あん+黒練りごま、等など。。。
そして、
周りにまぶすのは、
きなこ、白や黒のすりごま、青海苔…
等々など。。。
さて、今回ご紹介するのは、
お赤飯のおはぎです。
こうして見ると、普通のおはぎ(ぼたもち)に見えるので、
食べてみると、ちょっとサプライズでもあります。
お赤飯には 、相性のいい黒炒りごまを混ぜて
ごまの風味をプラス。
お赤飯の小豆の塩気が
粒あんの甘みとよく合って、
ちょっと新鮮な美味しさです。
ごまきなこをまぶしたり、
黒炒りごまを添えたり…
手作りならでは、色々楽しめます。
お彼岸のお供えに、そして、お茶のおともに、
是非作ってみてください。
赤飯おはぎ
【材料】約8個分(少し小さめ)
お赤飯 200g
小豆あん 200g
黒炒りごま 大さじ1+飾る分
ごまきなこ 大さじ2~3
【作り方】
①お赤飯をすりこ木などで軽くつぶし、黒炒りごまを混ぜる。
②お赤飯、小豆あん、それぞれラップに包んで球形に丸く形作る。
中あんは、お赤飯をピンポン玉より少し大きめに丸め、小豆あんを少し小さめに丸める。
(反対の外あんは小豆あんをピンポン玉より少し大きめに丸め、お赤飯を少し小さめに丸める。)
③中あんは、お赤飯をラップでサンドイッチのようにはさみ、
手で押して平たく丸くし、ラップにのせ、上に丸めたあんを置いて
ラップを包み込むように、丸く形作る。
(外あんは、あんを平たくして、丸いお赤飯を包む)
④中あんは、周りに、黒炒りごまを散らしたり、ごまきなこをまぶしたり、お好みで~。
【今回使用したのはコチラ】
●炒りごま(黒)●ごまきなこ