- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2022.02.09
炒り大豆の炊き込みご飯
二月に入りました。
立春が過ぎましたが、北国では積雪がつづき、
まだしばらく寒さは厳しいようです。
さて、立春といえば、その前日は、
季節の区切りの日、節分。
そして、節分といえば、恵方巻、いわし、そして、
豆まき!
邪気を払い、福と春を招き入れる 豆まき。
病気や災害は鬼の仕業とされていて、福豆でそれを追い払って
きました。
今年は、新型コロナウィルスを鬼に見立てて
退散を願った方もいらっしゃったことと思います。
鬼を追い払う福豆は、神棚にお供えした、炒り大豆。
霊力が宿り、邪気を払うと言われています。
まき終わると、年齢の数+1個食べるとよい、と言われている
福豆ですが、節分が終わると余っていることが多いのでは…?
炒り大豆は、とても栄養価が高い食材です。
大豆は、畑の肉と言われるほどタンパク質が豊富で
健康に不可欠な筋肉を作ってくれます。
また、大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きで、
骨粗しょう症の予防、更年期障害の症状軽減も期待できます。
大豆オリゴ糖は、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を改善し、
免疫力アップや便秘の予防に効果があると言われています。
ほかにも、血液サラサラ効果、高血圧・動脈硬化の予防など、
血管をすこやかに保つ働きがあったり…
身体に嬉しい健康的な食材です。
節分にちょこっと食べた後、残りを忘れてしまって…と
もったいないことにならないよう、美味しくいただきましょう!
きょうは、炒り大豆を入れた炊き込みご飯を紹介いたします。
炊き込みご飯の具の一つとして、そのまま加えるだけで、
ふっくらとやわらかに炊き上がり、ほんのり甘くて香ばしく、
どんな具材とも相性がいいのです。
きょうは、炊き込みご飯の定番ともいえる食材、
油揚げ、にんじん、ごぼう、干しいたけと一緒に炊き込みました。
ごま油を一緒に炊き込むことで、風味よく仕上がります。
節分の残りの豆がないけれど、作りたい! という方は、
ゆで大豆(大豆水煮)でも美味しいです。
是非作ってみてください。
◆炒り大豆の炊き込みご飯
【材料】
・炒り大豆(節分の残り) 約30g
・米2合(うるち米・もち米 各1合)
・昆布 5cm角 1枚
・干しいたけ 2枚
・にんじん 小1/2本
・ごぼう 約10cm
・油揚げ 1/2枚
A【酒・みりん 各大さじ1.5、
濃口醤油・うす口醤油 各大さじ1】
・ごま油 小さじ1
【準備】
・ お米はといでザルに上げて炊飯器に入れ、
水に浸けておく(調味料を入れるときに水加減を
するので、とりあえずは適量の水でOK)
・昆布と干しいたけは、水でもどしておく。
【作り方】
1.にんじんとごぼう、しいたけは細切りに、油揚げは短冊切りに
する。(ごぼうは酢水に浸け、炊飯器に入れる前にさっと水洗い)
2.炊飯器のお米の水をいったん流し、昆布と椎茸の戻し汁、Aを
炊飯器に入れ、水を加えて2合分の目盛りに合わせる。
3.上に1と大豆をのせ、ごま油を回しかけて炊飯する。
炊き上がると、豆をつぶさないように混ぜる。
※大豆が湿気ている時は、フライパンで軽く炒って冷ましてから使う。
【今回使用したのはコチラ】