- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2022.03.28
桜とろろ
三月も残りわずかとなりました。
少し暖かくなってきたかと思うと、
急に南から桜の開花情報が聞こえてきました。
京都も、3月24日、平年より2日早く「開花宣言」が
出たそうです。
今年の桜は、開花だけでなく、満開を迎えるのも
平年より早い所が多いとか。
コロナ禍で迎える桜も3年目、
今年は、コロナ対策のまんぼう(まん延延防止等重点措置)が
解除されてまもない中でのお花見シーズン、
お花見だけでなく、年度初めで、入学、就職、等々、
人との接触機会が増える季節です。
一人ひとりが基本的な感染防止対策を
心がけていきたいもの。
とりわけ感染のリスクが高まるという飲食の場では、
少人数で、短時間、静かに楽しんで、
感染拡大や医療のひっ迫を招かないよう注意しましょう。
さて、この季節、見る桜だけでなく、
食べる桜も、楽しみたいですね。
味、香りで楽しむ桜と言えば、代表は「桜餅」
桜餅独特の芳香は、まさに春。
この香りは、桜の葉・桜の花を塩漬けすることから出る、
クマリンという成分によるものです。
桜の花に近づいても、桜の花の香りはほとんど感知しませんが、
塩漬けから出るクマリンは、強い香りです。
食材に、桜葉、桜花の塩漬けをプラスすると、
一気に、桜餅の香りになります。
きょうは、とろろに桜の花の塩漬けを加えた
桜とろろを作ってみました。
桜の風味と、桜の花の愛らしい姿に
春を感じます。
すりおろした山芋をだし汁でのばしたとろろは、
優しい口当たり。
ごまねりねりと白みそを加えて、さらに味わい深く、
そして、桜の花が春の香りを添えています。
山芋は、とても栄養のある食材。
消化を助け、胃の粘膜を保護したりm
疲労回復・スタミナの増強、デトックス効果、
免疫細胞を増加させる効能、
大腸がん、認知症の予防効果、
健康にいい効果がいろいろ期待できます。
写真では、ご飯にかけていますが、
素麺、うどん、蕎麦など麺類にかけても
美味しいです。
春の食卓に、是非作ってみてください。
◆ 桜とろろ
【材料】(2~3人分)
山芋 200g(正味)
ごまねりねり(白)小さじ1(白練りごま)
白みそ 小さじ1
だし 100ccくらい
A【うす口醤油・塩・みりん 各少々】
桜の花の塩漬け 5~6本
白すりごま 適宜
【作り方】
1.桜の花の塩漬けは、水に浸けて塩抜きし、
飾り用に2,3本残して、残りをみじん切りにする。
2.山芋は皮をむいて、おろし金ですりおろし、
ごまねりねり、白みそ、だしを加え混ぜる。
(だしを一気に入れると混ざりにくいので、
少しずつ入れて混ぜていく)
山芋をすりおろした後、すり鉢ですりながら、だしや調味料を
混ぜていくと、なめらかでふんわりした口当たりに仕上がります。
(なければ、お箸4本ほどで混ぜる)
3.1の桜の花のみじん切りを混ぜ、Aを加えて味をととのえる。
4.ご飯などの上にかけて、1の桜の花を飾り、白すりごまを散らす。
※ とろろに使う山芋は、水分の多い長芋よりも、大和芋、つくね芋
など、 粘りの強い山芋がおすすめです。
※ 桜の葉の塩漬けを加えると、さらに香りが強くなります。