- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2024.08.28
ごま香る~無限ゴーヤ
八月も残りわずかになりました。
これから夏の疲れが出やすい時期です。
厳しい暑さが引き起こす「夏バテ」は、
九月に最も多くなるそうです。
これからの時期、何となく体調がよくないのは、
夏バテが原因、ということが多いかもしれません。
夏バテの予防には、自律神経を整えることが大切です。
そのためには、
・意識して十分な睡眠をとる。
・規則正しい生活をする。
・ウォーキングや水泳など適度な有酸素運動をする。
・入浴で身体を温める。
・身体が脱水しないよう こまめに水分を補給する。
それから、
・栄養バランスのいい食事を心がける!
私は、夏バテ予防に効果的な、ビタミン・ミネラルが豊富な野菜を
この時期、積極的に食べるようにしています。
夏野菜の中でも、特に栄養価の高い野菜の一つ、ゴーヤ。
ゴーヤは、産地の沖縄では古くから薬代わりに食べられてきたそう。
ゴーヤには、夏の疲労回復に必要なビタミンCやカリウムが豊富です!
ただ、ゴーヤは、ニガウリ(苦瓜)という別名があるように、
(英語でも「ビターメロン」=苦い瓜)
苦みや青臭さがあり、敬遠する人も少なくないかもしれません。
が、この苦みの成分には、胃腸の粘膜を保護したり、
胃液の分泌を促して食欲を増進したり、肝機能を高めたり、
血糖値を下げたり…と嬉しい効果がいろいろあります。
苦みをうまく緩和して、美味しく食べたいものですね。
この突起が小さい方が苦みが強いそう。
それから、緑色が濃い方が苦いそうです。
つまり、突起が大きめで緑色が薄め…上の画像では
手前のゴーヤの方が苦みが穏やか、ということ、
選ぶときのご参考に~。
苦みを緩和するには、
切ってから塩もみして、洗って茹でる、という下ごしらえを
してから調理する、というのが定説です。
たしかに、苦みは緩和されるので、
そのまま和え物などで食べるときにはいいと思います。
ただ、手間がかかる上、
水洗いやゆでるときに、栄養素が外に流れ出てしまいます。
炒めたり揚げたり加熱調理する場合、
とくに栄養分をしっかり摂りたいときには、
水にさらしたり、茹で たりしない方がいいと思います。
苦みを緩和する秘訣は3つ。
● 切ってから軽く干す
干すと水分が抜けて苦みが和らぎ、うまみが凝縮されます。
干すといっても、カラカラに干す必要はなく、
水分が少しとぶだけでもOK。
夏の日差しなら、日当たりのいい所に置いておくと、
室内でも、30分ほどでも、カラッとします。
● 油で調理する
ゴーヤが油でコーティングされて、苦みを感じにくくなります。
ごま油なら、ごまの風味で美味しさもアップ。
● かつお節と合わせる
かつお節のうまみ成分イノシン酸が、苦みを感じにくくするそう。
イノシン酸の多い、豚肉、ツナなども同様。
きょうご紹介するのは、ゴーヤをきんぴら風に炒めた
無限ゴーヤ。
軽く干して、ごま油で炒めて、ツナと合わせ、
削り節を仕上げに加えました。
苦みはほとんど感じず、むしろアクセントになります。
苦みがかなり苦手な方は、しっかりめに炒めて、
味付けもしっかり濃いめにするのがお勧めです。
ゴーヤのビタミンCは、加熱しても壊れにくいのが
嬉しいですね。
我が家では作るとあっという間になくなる一品です。
常備菜に、お弁当のおかずに、そして、
夏バテ予防にもなる一品、
是非作ってみてください!
ごま香る~無限ゴーヤ
【材料】
・ゴーヤ 1本(250gくらい)
・生姜 1かけ
・ごま油 大さじ1
・鷹の爪 1/2本
・ツナ 小1缶
A
【酒・みりん・醤油 各大さじ1】
・酢 大さじ1
・削り節 1パック(2g)
・白すりごま 大さじ1~2
【作り方】
①ゴーヤは縦半分に切って種とワタを除き、端から薄切りにする。ザルにのせて、少し干す。(30分~半日。夏の日差しなら短時間でOK)
②フライパンにごま油と生姜の千切りを入れ熱し、香りが立つと、鷹の爪の輪切り、ゴーヤを入れてよく炒める。
③ゴーヤがしんなりするとツナを加えて一炒めし、Aを加え、混ぜながら煮詰める。汁けがなくなったら酢も加えてサッと煮る。
④削り節を袋の外側からもんで細かくして加え混ぜ、味をととのえて、白すりごまをふりかける。