- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2023.12.07
胡麻婆だいこん
12月7日は二十四節気の「大雪」。
本格的に冬が到来する頃、雪が激しく降り始める頃のことです。
「大雪」の期間は、次の「冬至」(今年は12月22日)までの16日間。
そして、二十四節気の時期を3つに分けた七十二候では、
今は「閉塞成冬(そら さむく ふゆとなる)」。
(12月7日~11日頃)
閉塞成冬…重い灰色の雲に天地の気が塞がれ冬が訪れる
…寒気を感じる字感です。
いよいよこれから本格的な寒さの冬になるのですね。
さて、
京都の冬の行事に、大根焚きがあります。
お寺などで大根のたいたん(煮物)を参拝者に振るまい、
仏前にお供えする行事、12月に行われるところが多いです。
大根煮は、寺院によって異なり、塩で煮込んだ素朴なもの、
油揚げと一緒に醤油味で煮込んだもの等いろいろ。
大根の種類も、一般的な長い青首大根、或いは、球形の丸大根、
煮る前に、大根に梵字を入れるところもあるようです。
大根は冬が旬。
寒くなるにつれ、甘みが出てみずみずしくなります。
加熱すると、煮汁がじゅわっとしゅんで、
やわらかくなり、ほっとする美味しさです。
きょうは、大根が主役。
麻婆豆腐のお豆腐の代わりに大根を使った一品を
ご紹介いたします。
材料を次々にお鍋に入れていく簡単で作りやすい手順。
大根の食感がよく、ごま油と白ごまねりねり使用で
ごまの風味が食欲をそそる、ご飯によく合うおかずです。
仕上げにかけたごま辣粉で、
一気に、中華風の味が出ます。
ごま辣粉は、平たく言えば、ごまらあ油の粉末版。
油分がほとんどないので、うんとローカロリー。
唐辛子のほどよい辛みに加えて、
旨みや風味のある素材がブレンドしてあるので、
ふりかけると、一味違う味わいが楽しめます。
中華料理によく使われる、花椒、八角の力、
ひとふりで、中華風味が加わるのです。
大根の甘みに、程よいピリ辛がからんで後を引く味。
大根はとろりやわらかく煮込むもよし、
少し食感を残すもよし、お好みで加減して、
是非作ってみてください。
胡麻婆だいこん
【材料】(2~3人分)
・だいこん 正味300g(約10cm長さ)
・生姜 大1かけ
・ごま油 大さじ1
・豚ひき肉 約50g
・油揚げ 1/2枚(豚ひき肉と足して100gくらい)
・酒・みりん・醤油 各大さじ1
・白ごまねりねり(白練りごま) 大さじ1
・オイスターソース 小さじ1
・水溶き片栗粉 片栗粉 小さじ1・水 小さじ2
・ごま辣粉 少々
・青味(大根の葉、青ねぎ等) 適宜
【作り方】
①大根は皮を厚めにむいて、10~15㎜角に切る。生姜はみじん切りにする。油揚げは粗みじん切りにする。
②鍋にごま油と生姜を入れて炒める。香りが立つと豚ひき肉を入れて炒め、色が変わると油揚げも加えて炒める。
③②に大根も加え一炒めすると、酒とみりん、水1カップ(分量外)を加える。煮立つと醤油と白ごまねりねり、オイスターソースを加えて中弱火にし、汁気が少なくなまで煮込み、水溶き片栗粉でとろみをつける。
④ごま辣粉をふりかけ混ぜて火を止め、器に盛り、青味を散らす。(写真の青味は、大根の葉。大根にくっついていたものを洗ってみじん切りにしてサッと塩でもんでしぼって散らしています。)
※大根は、皮の近くの繊維がかたいので、皮を厚めにむいています。皮の近くは、栄養価が高いので、お漬物等にして、使い切りましょう。