- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2025.08.28
豚肉と三度豆のごま味噌和え
八月も残りわずかとなりました。
強烈な暑さは、九月になってもまだつづくよう。
昨年(2024年)、京都市は観測史上最も暑い夏となり、
猛暑日は54日でした。(全国でもトップクラス)
ちなみに、2023年は43日、2022年は25日…
今年は、6月の中頃から猛暑日が現れ、とてつもなく速いペースで
猛暑日が増えていっています。
8月27日の時点で49日、おそらくまた今年は記録を更新しそうです。
せめて朝夕だけでも少しはしのぎやすくなってほしいものです。
さて、今週(八月の最終週)から2学期が始まる、
という学校も多いよう。ということは、お弁当作りが再開して
頭をいためている方もいらっしゃるかもしれません。
きょうは、お弁当の一品にもなる
「豚肉と三度豆のごま味噌和え」をご紹介いたします。
しゃぶしゃぶのようにやわらかくゆでた豚肉と
歯ごたえを残してゆでた三度豆を、コク深いごま味噌で
和えたもの。
豚肉は、猛暑で夏バテしそうな時季にぴったりの食材、
身体を元気にしてくれる働きがあります。
豚肉には、良質のたんぱく質、ビタミンB群、鉄分が豊富。
身体の組織修復や再生を助け、活発な身体活動をサポートしてくれる
たんぱく質。(不足すると内臓機能も低下し、全身不健康になるそう)
疲労回復やエネルギー補給を助けてくれるビタミンB1。
酸素を運ぶヘモグロビンの材料となる鉄分は、疲労感を軽減してくれ、
また、体温調節にも関与…暑さや寒さに応じて体温を調整してくれる
働きもあるよう。
夏の元気をチャージしてくれる働きがいろいろあります!
そして、三度豆。
関西では三度豆と呼ばれることが多いですが、
さやいんげん、の方がなじみがある、という方もいらっしゃいますね。
三度豆は年に三度収穫されることからついた名前だそう。
夏が旬の三度豆は、βカロテンを豊富に含む緑黄色野菜。
疲労回復に効果的なアスパラギン酸、むくみを予防するカリウムなど
ミネラルもたっぷり。
どちらも、夏の暑い時季には積極的に食べたい食材です。
作り方は、三度豆をゆでて、そのお湯でつづけて
豚肉をゆでるので、効率的です。
三度豆は、ぐらぐら煮立つお湯に入れて歯ごたえを残すくらいに
ゆで上げます。
豚肉は、ぐらぐら煮立ってる中に入れると固くなりぱさつくので、
やや低めの温度で(80℃くらい、鍋の底全体から泡が出てきて、
すぐに弾けるような状態で)色が変わって白っぽくなるまでゆでます。
ごま味噌だれは、ごまの香ばしさと味噌のコクがあいまって、
味わい深く、ほかにも、なすやオクラなどの野菜に、豚肉だけでなく
鶏肉にも。
いろいろな食材に合い、また、炒め物やのっけ焼きにも合うので重宝します。
和え物は、もともと常温で食べるものなので、お弁当にピッタリ。
もちろん、お弁当だけでなく、普段のおかずとしてもご飯によく合う
一品です。
食材のパワーで夏バテ予防!
ぜひ作ってみてください。
豚肉と三度豆のごま味噌和え
【材料】(約2人分)
・三度豆(さやいんげん) 100g
・豚薄切り肉(しゃぶしゃぶ用) 100g
A
【赤味噌・黒ごまねりねり(黒練りごま) 各小さじ1、 酒・みりん 各大さじ1、砂糖 少々】
・ごま油 少々
・黒すりごま 大さじ2
【作り方】
①三度豆は洗って、塩二つまみをふりかけて軽くもみこみ、そのまま熱湯でゆでる。(シャキッと感が残るくらい。約2分)ザルに広げて冷まして食べやすく斜め切りにする。
②①のゆで汁を火にかけて、80℃くらいになると豚肉を半量入れ、表面がゆらゆらっとするくらいの火加減で加熱し、色が変わると水気をきって、クッキングペーパーの上に広げて冷ます。
③Aの材料を耐熱のボウル等に入れて混ぜ、電子レンジ(500W)で20~50秒ほど加熱して、全体によく混ぜてアルコール分をとばし、ごま油とすりごまを加え混ぜて味をととのえ、①と②を和える。
※②で、80℃というと、鍋の底全体から泡が出てきて、すぐに弾けるような状態。
※③で、電子レンジの加熱時間は、味噌や練りごまのかたさ加減によって調節してください。
今回使ったのはこちら