- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2025.11.28
こんにゃくとれんこんのごま煮
今回は、身近な食材「蒟蒻」の話です。
蒟蒻=こんにゃく
読むことはできても、書くのは難しい漢字ではないでしょうか。
こんにゃくは、日本の伝統食、と言えるほど
古くから国内で親しまれている食材。
今でも消費量は日本が世界一で、圧倒的に多いのです。
平安時代には貴族の食べ物で、鎌倉時代には精進料理の食材、
そして、江戸時代に一般庶民に広がっていったそう。
今では、低カロリーなヘルシーフードとして、
欧米からは Konjac として人気を集めてきているようです。
こんにゃくは、超低カロリーで、糖質も少なく、肥満防止にピッタリ。
独特の食感で、よく噛むことから、満腹感を感じやすく、
食べ過ぎを防ぐ効果があるのです。
それだけではなく、食物繊維を多く含んでいるので、
腸内環境をととのえて、便秘防止が期待できます。
他にも、糖尿病など生活習慣病の予防、コレステロール値の改善、
と身体に嬉しい効果がいろいろ。
また意外にも(?)、カルシウムが多く含まれていて、
こんにゃくのカルシウムは胃酸に溶けて吸収されやすいそう。
これだけいろいろあると、食べずにはいられません!
しかもこんにゃくは家計にやさしい低価格です。

ところが…
こんにゃくは苦手、という声を聞くことがあります。
あの独特のにおいがダメ、とか、味がしない(染みない)から美味しくない…
という人も少なくないようです。
こんにゃくの独特のにおいを消して、調味料の味がのって
美味しく食べるには、下ごしらえの段階で下記の3つが大事です。
①ゆでる(3~5分ほどゆでると、くさみが抜け、味が染みこみやすく
なり、歯ごたえもよくなる)
②からいりをする
(においを含んだ水分が抜け、食感がプリッとよくなる)
③包丁で切らずにスプーンでちぎり切る。
(つるっとして味がしみにくい表面の切り口がざらっと粗く
なり、断面の面積が大きくなり、味がのりやすくなる)

今回は、ぷりぷり食感のこんにゃくに、
むちっシャキッとしたれんこんを合わせた、ごま風味の煮物を紹介いたします。
それぞれの食感が美味しく、また、煮汁を吸ったすりごまがからんで
しっかりした味、ご飯が進みます。

ごま油で炒めて、ごまねりねりも加え、コクのあるお味。
冷めても美味しいのでお弁当にもピッタリです。
是非作ってみてください。
こんにゃくとれんこんのごま煮
【材料】(3~4人分)
・板こんにゃく 1枚(約250g)
・塩 少々
・れんこん 小1節(約80g)
・鷹の爪 1本
・ごま油 大さじ1
A
【酒・みりん 各大さじ2、醤油・白ごまねりねり(白練りごま) 各大さじ1】
・白すりごま 大さじ1~2
・黒炒りごま 適宜
【作り方】
①こんにゃくはスプーンでちぎり切り、軽く塩でもみ沸騰した湯に入れる。再び煮立ってから3分くらいゆでて、湯を流してそのまま乾煎りする。
②パチパチ音がして水分がとんでカラッとすると、ごま油を鍋肌から回しかけ鷹の爪も加えて炒める。(3~4分)
③れんこんを加え、塩一つまみを全体にふりかけてひと炒めする。Aの調味料を加えて煮からめる。汁気が少なくなると、すりごまを加えて煮汁を吸わせながら全体によく混ぜる。
④器に盛り、黒炒りごまを散らす。








