- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2019.10.24
ごま香る~かき玉にゅう麺
10月23日は、二十四節気の霜降。
日中はまだ暖かなことも多いのですが、
朝晩は肌寒くなり、日に日に空気が冷たく感じられる頃です。
急に冷えることもあり、本格的な寒さに備えて、
ぼちぼち衣・食・住もととのえていきましょう。
衣・住は、暖かな上着やお布団を出してたり…
食の方は、急な寒さで体調をくずさないよう、
しっかりと栄養を摂るようにしたいものです。
ビタミン豊富な野菜類、体をあたためる食材を
積極的にとるようにすると、風邪をひきにくくなります。
この時季は、
熱い汁物などが、しみじみ美味しく感じられますね。
きょうは、あたたかなにゅう麺をご紹介いたします。
にゅう麺=だしを熱くしていただく素麺、
全国的に一般的な献立だと思いますが、
もともと奈良の郷土料理だそうです。
奈良は、手延べそうめんの発祥の地、
晩秋から寒い時季には温かく煮たそうめんがよく作られ、
いろいろな具を加えた にゅう麺(=煮麺)は、
家庭料理として親しまれてきたようです。
にゅう麺は、冷たい状態で食べる冷やし素麺よりも 麺がやわらかで
小さい子供や高齢の方にも食べやすく、また消化がよく
食欲のない時にもつるっと食べやすい献立。
朝食はもちろん、お昼ごはんにも、夜食にもぴったり。
晩ごはんには、麺を少なめにすると、一汁になります。
こちらのにゅう麺は、
卵でふわっととじた、かきたまにゅう麺です。
のどごしのよいそうめんに、やわらかめにとじた卵が
優しい味わいの一品。
刻みねぎとおろし生姜、そして、すりごまをのせると、
シンプルな美味しさに味わいが加わります。
ここでは車麩を使いましたが、ほかの麩や油揚げ、
あるいは、卵だけでも変わらぬ美味しさです。
仕上げにまわしかけたごま油で風味がアップ。
是非作ってみてください。
◆かきたま にゅう麺
【材料】(2人分)
そうめん 1束
だし 2カップ強
A【酒 大さじ1、みりん・うす口醤油 各小さじ2
塩 一つまみ】
車麩 1枚
卵1個
細ねぎ 2本
生姜 1かけ
白すりごま 適宜
ごま油 少々
【作り方】
1.そうめんは表示より少し短めの時間でゆで、
流水でよく洗い、しっかり水をきっておく。
2.車麩は水で戻し、しぼって食べやすく切っておく。
3.鍋に、だし、2、Aを入れて火にかけ、煮立つと
味をととのえ、1を加える。
4.煮立っている状態で卵を溶いて回しいれて、
すぐ火を止めて、器によそう。
5.ねぎの小口切り、おろし生姜、すりごまをのせ、
ごま油をまわしかける。
【今回使用したのはコチラ】
(白)ごま油