- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2024.04.19
新キャベツのスパニッシュオムレツ
二十四節気の穀雨(こくう)、
今年は、4月19日にあたります。
(穀雨の期間は4月19日~5月4日)
穀雨は、文字通り穀物を潤すめぐみの雨のこと。
この時期に降る雨は土壌を潤し、穀物など色々な農作物が
水分と栄養をためこみ、元気に生長するのを促します。
農作物だけでなく、芽吹いた木々も、この時期、
一気にやわらかな新緑の色が広がっていきます。
そして、気温が急に上がって、春から夏への季節の移ろいが
感じられる頃です。
学校や職場では、フレッシュな気持ちで新年度のスタートを
切られた方も多いことと思います。
そういう環境にいなくとも、この時期、自然の恵みを感じながら、
心身の調子を整えて、新しいことに挑戦したり、
自分自身を見つめ直す機会にするのもいいですね。
さて、四月は「新」のつく野菜を取り上げていますが、
今回は、新キャベツです。
春キャベツとも呼ばれる新キャベツは、
4月から6月頃が旬。
一般的なキャベツ(冬キャベツ)とは見た目も味も食感も異なります。
冬キャベツは平たい球形で巻きが固く葉がぴったりくっついていますが、
新キャベツは、丸い球形で、巻きがゆるくてふんわり、
葉もやわらかくて、みずみずしいのが特徴です。
いずれも、ビタミン、ミネラルたっぷり、栄養価が高いのですが、
新キャベツの方が、ビタミンCやカロテンがやや多いそうです。
新キャベツの選び方ですが、美味しい新キャベツは、
巻きがゆるくふんわりしていて、大きさの割に軽いもの。
ちなみに、冬キャベツはずっしり重量感があり、
巻きが固い方がいいと言われているので反対ですね。
あと、外葉が濃い緑色でやわらかそうでみずみずしく、
芯が大きすぎず(だいたい3㎝以下)、
黒っぽく変色していないものが鮮度がいいものです。
きょうは、新キャベツの美味しさを卵にとじ込めた
スパニッシュオムレツをご紹介いたします。
オムレツにもいろいろありますが、こちらは
小さめのフライパン全体に流して、フライパンの丸い形のまま
厚めに焼き上げるので作りやすいです。
一般的なスパニッシュオムレツは、じゃが芋+ベーコンなど
色んな具を入れることが多いですが、
今回は、シンプルに新キャベツの風味を楽しみたいので、
具は新キャベツだけ!にしました。
(もちろん、お好みで、キャベツにプラスして
じゃが芋やベーコンやしらす干しなど加え混ぜても美味)
生で食べるのも美味しい新キャベツですが、
加熱すると、甘みや旨みもアップします。
たっぷりの新キャベツを入れたオムレツはふんわりした口当たり。
エキストラバージンごま油で焼くと、キャベツ本来の味わいが
感じられ、かるい口当たりに仕上がります。
期間限定の味、是非作ってみてください!
新キャベツのスパニッシュオムレツ
(あっさりしたトマトソースをかけてみましたが、そのままでも美味)
【材料】(直径18㎝フライパン1台分)
・新キャベツ 200g(正味)(6~7枚)
・白すりごま 大さじ2
・塩 小さじ1/2弱
・こしょう 少々
・卵(L) 3コ
・エキストラバージンごま油 大さじ1~2
【作り方】
①新キャベツは、芯を取りせん切りにする。(細くなくてもOK)
②卵を割りほぐして、すりごまと塩こしょうを加え混ぜ、①も入れよく混ぜる。
③フライパンにエキストラバージンごま油を熱して、②を一気に流す。一呼吸おいて、大きく混ぜ、ふちが少し固まると、蓋をして弱火で4~5分蒸し焼きにする。
④蓋や大皿をつかって返して、裏面もこんがり色よく焼く。器にのせて切り分ける。
※④では火を止めて、内側が平らな蓋(または大皿)をかぶせて、手で押さえながらフライパンごとひっくり返し、そのままフライパンにスライドさせて戻し入れる。
※取ったキャベツの芯は、せん切りにして一緒に入れるか、あるいは、お漬物やお味噌汁に入れたり、捨てないで使いましょう~♪