- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2025.03.25
ブロッコリー葉のじゃこ炒め
先日、指定野菜になったブロッコリーに焦点を当てましたが、
ブロッコリーの話、第二弾です。
「ブロッコリー(花蕾の部分)の、黒っぽい紫色のもの、
食べても問題はないのですか?」
…このような質問がありました。
紫色を帯びたブロッコリー、時々ありますね。
売り場で見かけると、そちらを避けて、きれいな緑色のを
選ぶ、という方が多いのではないでしょうか。
(左は、右と比べると紫がかった色です)
私は、むしろ、紫色の方を選びます!
というのは…
紫色になる原因は、主にポリフェノールの一種アントシアニンによる
変色です。アントシアニンはブルーベリー等に含まれる成分で、抗酸化作用があります。
ブロッコリーの場合、寒暖差などの環境ストレスから身を守るために
アントシアニンを蓄えて、紫色になるようです。
アントシアニンが増えると、抗酸化物質が増える!
→ 身体を酸化から守ってくれる!→老化、生活習慣病の予防になる!
そう、紫色に変色したブロッコリーは、栄養面で
緑のブロッコリーを上回っているのです。
その上、アントシアニンが増えることで、
甘みが増し、味もよいことが多いのです!!
変色についてですが、黄色っぽいものは、花が咲きかけているもの。
食べても問題はありませんが、食べごろを過ぎているので
栄養価も味も落ちています。
暖かくなってきたので、常温でそのまま置いておくと
あっというまに黄色くなってしまうこともあります。
また、高温多湿の環境に置いておくと、茶色くなって、
腐ってやわらかくなったり、ぬめりが出たり、臭いが出たり…
こうなってしまうと、食べられません。
明日の朝使うから…とキッチンに置きっぱなしにせず、
すぐ使わないときは、迷わず冷蔵庫へ!
開花を遅らせるためには、野菜室よりも温度の低いチルド室がお勧め。
乾燥しないようにキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ、
軸を下に木のようにして立てて入れましょう。
さて、花蕾が紫色がかったブロッコリーを買ってきました。
しかも、立派な葉がついています。
ブロッコリーの葉は、β-カロテンが豊富で、
カリウム、カルシウム、鉄分なども含まれていて、
花蕾よりも栄養価が高いそうです。
葉は捨てずに活用しましょう。
今回ご紹介するのは、葉を使った常備菜のじゃこ炒め。
(手前がブロッコリー葉のじゃこ炒め。向うはブロッコリー茎のじゃこ炒め)
大根の葉をこんな風にじゃこと炒めることは多いと思いますが、
大根もブロッコリーも同じアブラナ科なので、お味も見た目も
似ています。
炒めるとき、ごま油を使うと、青くささや、独特のほのかな苦みが
ごま油の香りでコーティングされて、また、油と合わせることで
βカロテンの吸収がよくなるので、一石二鳥。
ご飯のおともに、おにぎりの具に、炒飯に混ぜ込んだり、
卵焼きに入れたり…などなど重宝する常備菜です!
是非作ってみてください。
ブロッコリー葉のじゃこ炒め
【材料】
・ブロッコリーの葉 100gくらい
・ちりめんじゃこ 10~20g
・ごま油 大さじ1/2
・酒・みりん・醤油 各大さじ1と1/2
・白炒りごま・白すりごま 各大さじ1/2
【作り方】
①ブロッコリーの葉はよく洗って、ざるに上げて水分を切り、7mm幅くらいに切る。
②鍋にごま油を入れ①を炒める。しんなりすると、じゃこを加えてさっと混ぜて、調味料を加えて、水分をとばすように炒める。仕上げにごまを入れて混ぜ味を調え、火を止める。
※ブロッコリーの茎や花蕾の部分を混ぜても、色んな食感が楽しめて美味しいです。
※さめてから、清潔な保存容器に入れ、蓋をして(しっかりラップして)冷蔵保存すると、4~5日保存OKです。