- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2025.12.08
白菜と豚肉の柚子胡椒炒め
師走に入って、たちまち寒くなってきました。
今年の日本の冬は 初雪が早く、
12月初め(3日、4日頃)にあちこちで初雪が観測され、
中には、初雪が大雪!というところも多かったようです。
そして、今年は12月7日(~21日)が二十四節気の「大雪」。
こちらは「おおゆき」ではなく「たいせつ」と読みます。
「大雪(たいせつ)」のころといえば、
雪が降り積もり、本格的な冬に寒さとなる時期。
ぶりなどの冬の魚の漁が盛んになり、南天の実が赤く色づき…

そして、
冬野菜が多く出回り、だんだん手ごろな値段になるころ。
お味は甘みや旨みが増えて美味しくなってきました。
大根、白菜、ほうれんそう等など、冬が旬の野菜は、
寒さにあたることで 凍ってしまわないよう糖分を蓄え、
甘みが増して美味しくなるのです。
今回は冬野菜の中、白菜をピックアップします。
寒さが厳しくなった後に収穫した白菜は、
甘みが際立ち、葉がしまって葉ごたえよく、美味しさアップしています!
栄養価も高くなっているので、ぜひ旬の時季には食べたいですね!

白菜はとても栄養豊富な野菜。
中国では、白菜と大根と豆腐を、「養生三宝(ようじょうさんぽう)」
といい、体力や免疫力を高める食材とされています。
白菜は、ビタミンCが多いので風邪予防にぴったり。
また、身体を潤す働きがあるので、喉の乾燥や咳が気になる時に
お薦めと言われます。
今回は、白菜まるごと1コを入手したときの使い方を
2回に分けてご紹介します。
1回目の今回は、丸ごと白菜の外側の濃い緑色の葉の
使い方です。
外葉を数枚取り外すと、白菜らしい黄色味がかった姿が現れます。
取った濃い緑色の葉は何となく捨ててしまう、
と聞くこともありますが、捨てないで!
白菜の外葉は、とりわけ栄養たっぷり。
太陽をたくさん浴びている場所なので、作られる栄養素が多く、
β-カロテンも多く含まれています。
淡色野菜ですが、外葉の緑色の濃い部分は緑黄色野菜に近いのでは…⁈
と思ったりもするのです。
白菜は煮ても炒めても、新鮮なら生でも美味しいのですが、
外側の濃い緑色の葉は、ほのかに苦みがあり、また、
繊維が太くてかため。生食には向いておらず、
油炒めがお薦めです。
今回は、豚肉と合わせて、ごま油で炒めました。
風味のいい油でコーティングされるので、苦みも青臭さも全く感じられず、
ほどよい噛み心地になり、外葉に多いβ-カロテンの吸収もよくなります。
味付けは、柚子胡椒。
柚子胡椒のピリッとした味わいが白菜の甘みを引き立ててくれます。
白菜の白い部分はしゃきっとした歯ごたえも残り、
葉の部分は、豚肉の旨みをしっかり吸ってジューシー。

豚肉は片栗粉をまぶしているので、しっとりやわらかに仕上がり、
また、片栗のとろみで全体に味がよくのり、
仕上げにすりごまを加えることで、さらに味がからみます。
白菜と豚肉の相性のよさをしみじみ感じる一品です。
ごはんが進むひと皿、是非つくってみてください。
そして、次回は残りの白菜を一気に使いますので、お楽しみに~(^^)/

白菜と豚肉の柚子胡椒炒め
【材料】(2人分)
・豚こま切れ肉 120g
・白菜(外側の葉) 250g(3~4枚)
・ごま油 大さじ1
A
【塩 ひとつまみ、こしょう 少々、酒・片栗粉 各大さじ1/2】
B
【柚子胡椒 約小さじ1/3、酒・みりん 各大さじ1、醤油 小さじ1】
・柚子皮 少々
【作り方】
①白菜は、白い軸と葉を切り分け、白い部分は、食べやすく縦半分に切ってから、2~3cm幅のそぎ切りにする。葉の部分は食べやすく約5cm幅に切る(ちぎってもOK)。
②豚肉は、ポリ袋に入れてAを軽くもみこむ。(大きい部分があれば、袋のなかでちぎると 包丁を使わなくてOK。
③Bを混ぜ合わせておく。
④フライパンにごま油大さじ1/2を熱し、白菜のの白い部分を炒める。しんなりすると片側によせて、空いたスペースに残りのごま油を入れ②の豚肉を炒める。色が変わると白菜の葉の部分も入れ混ぜてひと炒めし、Bを加え全体にいきわたるように炒め混ぜる。
⑤すりごまをふり入れ混ぜて器に盛り、上からすりごま、柚子皮を散らす。
※白菜の外葉は、汚れや白い粉っぽいものが付いているところは取り除いてきれいに洗ってから(中身よりも丁寧に洗ってから)使って下さい。





