- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2025.01.17
壬生菜の浅漬け
京野菜の一つ、壬生菜をご存じでしょうか。
水菜の仲間で、京都市内の壬生―新選組で有名な壬生寺のある地域―
その近辺で多く栽培されていたのが
その名の由来と言われています。
水菜と壬生菜。いずれも京野菜で、冬が旬、
一月がそのピークです。
(ハウス栽培などで、水菜の方は通年手に入りますが
壬生菜は冬以外はあまり出回りません。)
その違いは葉先の形で、水菜はギザギザの切れ込みが入っていて、
壬生菜は、細長いヘラのように丸みがあることから、
丸みず菜とも呼ばれるそう。
どちらも茎はそっくりですが。
味は壬生菜の方が、少し辛みやほろ苦さがあり、風味が強いです。
鍋物や煮物、サラダなど幅広く使われる水菜と同様、
壬生菜もいろいろに使えます。
私の一押しは、浅漬け。
壬生菜はあまり日持ちがしないので(冷蔵庫で4~5日)
入手すると、はやめに浅漬けにしておくと、いろいろ使えて
重宝します。
浅漬けにも、いろいろな漬け方があると思いますが、
塩と昆布と鷹の爪だけで、ジップロックを使った簡単な漬け方です。
シンプルな味付けですが、壬生菜の風味が味わえ、
またいろいろに使えます。
そのままはもちろん、
ちょっとごま油とすりごまをかけると、風味がアップする上、
壬生菜にたっぷり含まれるカロテンの吸収がよくなります。
細かく切ってごはんにのせるのもよし。
ここに、すりごまを散らして、甘酢とお醤油少々たらしたり、
お好みの味付けに。
にぎるときにごま油を少々加えて混ぜると、冷めてもしっとり、
食感もよく、お弁当などにもぴったりです。
ほかにも、胡麻和えなどの和え物や、
白和えにもできるので、冷蔵庫に常備したいほど重宝します。
是非作ってみてください。
壬生菜の浅漬け
【材料】(作りやすい量)
・壬生菜 1把(約300g)
・塩 9g(壬生菜の3%)
・昆布 少々(5cm角くらい)
・鷹の爪 1本
・ごま油、白すりごま、黒炒りごま 各適宜
【作り方】
①壬生菜を洗って半分に切り(ポリ袋に入る大きさに切り)ジップロックに入れる。
②昆布は細切りに、鷹の爪は種をとりザクザク切る。
③①の壬生菜に塩を全体にふりかけ、②も加えて外から軽く手でもむ。(全体に塩がいきわたるように)
④袋の口を止めて、上から鍋など重しにおいて、30分以上おく。あとは、冷蔵庫で保存。
⑤食べるときに、袋から取り出して、水分を絞り、好みの長さに切る。ごま油やすりごま、炒りごまはお好みでどうぞ。
※昆布は、一度だしを出したものが切りやすいです。