- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2024.04.12
ハッシュド新玉ねぎ
ここ数年、4月を待たず、3月に桜が満開になっていましたが、
今年令和6年の桜は、ゆっくりペースでした。
小中学校の入学式に満開の桜、という光景が久しぶりに
見られたのではないでしょうか。
桜の花芽は、前年の夏に形成され、そのあと休眠に入り成長がとまる
のですが、眠りから目覚めるためには、冬の厳しい寒さが必要だそう。
今年は暖冬だったので、花芽の目覚めがゆっくりになってしまい、
開花も遅れたようです。
あっというまに満開を過ぎた桜の木ですが、
散った花びらが地上や水面を彩る様子を楽しみ、
花が終わって、紅しべの色が目立ち、葉桜に変わりゆく
情緒ある姿を眺め…
桜の余韻がいましばらくがつづきそうです。
さて、
この前は、新じゃがのお話とレシピを紹介しました。
新年度の始まる四月、ひきつづき
新の付く野菜を登場させたいと思います。
今回は、この時季、八百屋さんの店先で、スーパーの野菜売り場で、
出回っている新玉ねぎ!
春ならではの新玉ねぎは、年中見かけるいわゆる普通の玉ねぎと
違って、収穫後すぐに出荷されます。
乾燥させないので、新玉ねぎは水分が多くみずみずしくてやわらか、
そして、辛みが少ないのです。
包丁で切ると水分がしたたるほどみずみずしいこともあります。
生食しても美味しく、また火を通すと甘みが出てとろっとやわらかで
ジューシー。
新玉ねぎの栄養は、普通の玉ねぎとほぼ同じだそう。
食欲増進や、新陳代謝の促進、疲労回復、血液サラサラ効果があり、
高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防になり、また、
環境の変化があったり、寒暖差が大きかったりという今の時季の
身体にもよさそうです。
一つ、注意するのは選び方と保存法です。
普通の玉ねぎは、収穫後乾燥させて保存性を高めているので、
風通しのよい冷暗所におくと長持ちしますが、
新玉ねぎは水分が多いので日持ちがしません。
鮮度が落ちると表面にうっすらカビが生えることもあるし、
気温が上がると腐ってしまいます。
皮がパリッと張ってツヤがあり、表面に傷がなくて、
平たくてどっしり重量感があり、固くしまった品質のいいものを選び、
ポリ袋などに包んで冷蔵庫に入れて早めに食べきるようにしましょう。
今日ご紹介するのは、ハッシュド玉ねぎ。
ハッシュドポテトの玉ねぎ版。
ザクザク切った玉ねぎに少量の片栗粉をまぶしてまとめ、香ばしく
焼いたものです。
ちょっとした軽食にも、おつまみにもなる一品で、
新玉ねぎの甘みとうまみが味わえます。
ちりめんじゃこと削り節を混ぜた、ちょっと和風味、
ごまの香ばしさがアクセントです。
シンプルな調理法なので、バリエーションもいろいろ、
ベーコンやウインナーを混ぜたり、ピザ用チーズを混ぜたり、
スパイスを加えたり、いろいろな味わいも楽しめます。
国産の新玉ねぎが食べられるのは今この時期だけ。
是非作ってみてください!
ハッシュド新玉ねぎ
【材料】(2人分)
・新玉ねぎ 1個(約200g)
・ちりめんじゃこ 約10g
・削り節 小1パック(約2g)
・白炒りごま 大さじ1
・片栗粉 大さじ2
・ごま油 大さじ1~2
・塩・こしょう 各少々
・白すりごま 少々
・青味(ねぎや青じその細切り、またはスプラウト等) お好みで
【作り方】
①新玉ねぎは皮をむいて洗って、1㎝角くらいの大きさに切り、水分がついたままボウルに入れる。
②①にちりめんじゃこ、炒りごま、片栗粉、塩・こしょう、削り節(仕上げに少し取っておく)を加えて混ぜる。
③フライパンにごま油を熱して②を丸く流す。(ここでは少しバラバラしていますが焼くと生地がまとまるので大丈夫です)
④時々ターナーで軽く押しながら色よく焼き、返して両面が焼けると器にのせる。上から削り節、すりごま、青味を散らす。