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今日(京)のおばんざいなぁに
2025.08.13

長芋素麺のごま酢和え

八月の行事といえば、盂蘭盆会=お盆です。
お盆のころになると、
京都ではおしょらいさんが来やはる、帰らはる…等と言いますが、
「おしょらいさん」=お精霊さん=ご先祖のみたまのこと。また、
おしょらいさんは、お盆の行事や風習を表す名称としても使われます。

(ちなみに、京都でも、浄土真宗の方々、また、仏教以外の方々は
 おしょらいさんの行事はされません)

精霊迎えで有名な京都のお寺は、千本ゑんま堂や六道珍皇寺、
8月7日~10日頃、精霊迎えでお参りされる方も多いことと思います。

ふつう、8月13日から16日まで、おしょらいさんは家で過ごされるとされ、
亡くなった人をしのび、その間は、精進料理をお供えします。

お供えするものは、お迎え団子から始まり、
お素麺や、なすや三度豆のおひたし、きゅうり等お漬物、
高野豆腐や麩、しいたけのたいたん、さつま芋のたいたん(煮物)、
などなど。
そして、16日の朝に、お送り団子とあらめのたいたんで送ります。

精進なので、肉、魚、卵など動物性のものは ✕
野菜はOKですが、にんにく、ねぎのような匂いのきついものは ✕
だしもかつお節は ✕
…と制約があります。

お盆の間、朝・昼・晩と精進料理をお供えし、家族もお相伴する
というのが本来の習わしのようですが、
今では別の献立、というご家庭も多いことと思います。

わが家では、一日に1回。お供えしたあと、ほどなく下げて、
自分の食事と一緒に、お下がりをいただきます。
(時間が経つと、傷んだり、固くなったりするので)

おしょらいさんの期間には、昔ながらのお盆らしい精進の一品やら
ちょっと目新しい精進の一品やらで、変化をつけて食事を楽しむように
しています。


さて、きょうは、おしょらいさんのお供えにもなる一品。
長芋素麺のごま酢和えをご紹介します。

素麺のように細切りにした長芋は、
(実際は、素麺よりもだいぶ太いですが)
つるつるっとのどを通り、清涼感があり、暑い夏にぴったり。
食欲のない時にも食べやすい一品です。

薬味に、もみ海苔、青じそ、白ごまを添えましたが、
ほかにも、梅干し、みょうが、とろろ昆布なども合います。

お供えのときは、うっかり、削り節など、動物性のものを
混ぜないようにお気を付けください。
海苔も味付け海苔には、かつお節が入っているので、
焼き海苔を。


市販のポン酢や麵つゆを添えたくなるかもしれませんが、
たいてい、鰹節などのだしが入っています。

今回つくる合わせ酢は、醤油と酢と酒、みりんと昆布、
あっさりしていますが、ごま油が加わることで、
コクが出て風味よく、美味しくなります。
 
ごま油やごまは、精進料理を美味しくするのに
欠かせないものだと改めて実感します。

お盆の一品にも、普段の一品にも
是非作ってみてください。

 

長芋素麺のごま酢和え

 

 

【材料】
・長芋 小1/2本

A
【酒・みりん・醤油・酢 各大さじ2】

・昆布だし(昆布を浸けた水) 大さじ2
・(金)ごま油 少々
・白炒りごま・白すりごま 各大さじ1
・青じそ 3~4枚
・もみ海苔 少々

【作り方】
①Aと昆布だしを鍋に入れ(昆布ごと)火にかけ、煮立つと火を止めてそのまま冷ます。

②長芋の皮をむき、千切りスライサーで細切りにする。スライサーがなければ包丁で細切りにする。

③器に②の長芋を入れて、①を適量かけて、青じそのせん切り、もみ海苔、ごまを散らす。

※本来の精進料理は、酒もみりんもアルコールが入っていて駄目なようですが、しっかり煮てアルコール分をとばしているので、よいのではないかと思います。実際、料理僧の先生方の精進のレシピで、お酒とみりんは使われています。

 

今回使ったのはこちら

●金ごま油

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