- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2023.10.05
ごまたっぷり~秋なすの泥亀煮
10月に入り、ようやく凌ぎやすい気候になってきました。
朝晩は、ひんやりした空気が漂い、秋の訪れを感じます。
夏から秋へと季節が移ろい、これから一日の寒暖差が大きくなる時期、
皆様、体調をくずさないようにお気をつけください。
野菜売り場を見渡すと、きゅうりやゴーヤ、オクラなど
夏が旬の野菜の面積が小さくなり、
里芋やさつま芋など芋類、れんこんなど旬が秋のものが
目に付くようになってきました。
そんな中、夏から今もなおずっと存在感を放っているのが「なす」です。
なすは秋になっても「秋なす」が出回り、長らく食卓を
にぎわしてくれています。
夏のなすと区別するように「秋なす」と呼んでいますが、
呼び名だけではなく、違いがあります。
夏のなすは、強い陽射しを浴びて、高温の中で育つため、
皮が厚く、中身もぎゅっと詰まった実になり、種も多め。
一方、秋なすは、陽射しが弱まって、朝晩の寒暖差が大きい中で
生長するため、皮が薄く柔らかく、中身も水分が多めで、
ジューシーなした食感、種も少な目になるそうです。
泥亀とはちょっとビックリのネーミング…!
「なすのたいたん」です。
見た目はいたって地味ですが、ごまの香ばしい風味と、
八丁味噌の深い味わいで、ご飯が進むお惣菜。
水分を蓄えた秋なすで作ると、やわらかな食感に煮上がり、
味がよくしゅんで、ひときわ美味しいです。
なすの皮に含まれる成分・ナスニンは、強い抗酸化作用があり、
免疫力アップ、ガンや動脈硬化の予防等の効果があるとされています。
その上、ごまをたっぷり加えて栄養豊富、夏の疲れの出やすい時期にピッタリ。
是非作ってみてください。
秋なすの泥亀煮
【材料】
・なす 3~4本
・ごま油 大さじ2~3
・生姜 1かけ
・だし 1カップ弱
A【酒 大さじ2、みりん・醤油 各大さじ1】
B【八丁味噌 大さじ1、白ごまねりねり(白練りごま) 小さじ1】
・白炒りごま 大さじ3
【作り方】
①なすは縦半分に切り、皮に斜めに格子状にの切り込みを入れ、塩水につけてアクをぬく。
②白炒りごまを炒ってから粗めにすっておく。生姜はおろす。いずれも飾り用に少しとっておく。
③フライパンにごま油を軽く熱し、なすを両手ではさんで軽く押して水気をとり、皮目から入れて炒める。軽く色づくと返して同様に炒める。
④だしとA、おろし生姜を加えて煮立つと、クッキングペーパー等で落とし蓋をして7~8分煮る。
⑤フライパンを傾けて煮汁にBを加えて溶かし混ぜ、④も加えて混ぜ、さらに4~5分煮る。
⑥煮汁がほとんどなくなると、器に盛り、上におろし生姜とすりごまを散らす。
※炒りごまを、炒ってからすったものを使うと、とても風味がいいですが、すりごまを使ってもOKです。
今回使用したのはコチラ