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今日(京)のおばんざいなぁに
2022.11.15

一汁一菜!

この前は、食品の値上げのことに触れました。

 

▼前回のブログ「厚揚げの豚巻き~角煮風」はこちら

けっこう大幅な値上げもあり、食事を作る立場として、
厳しい状況になったことを実感。

ときに頼りたくなるお惣菜、そして外食は、
一般的に家で作るよりも出費が増えるのですが、
今回の値上げで、一層、家計への負担感が大きくなったのを
感じます。

普段は、できるだけ手作りをしたいもの、
一工夫して、節約献立を考えたりしたいもの…
…ですが、
時間も気持ちも余裕がなくて、
キッチンに立ちたくない…ということもあります!よね。

そんな時は、一汁一菜。
一汁三菜ではなく、一汁一菜!
これは、数年前に料理研究家の土井善晴先生が提唱されました。

ご飯を中心として、汁(みそ汁)と菜(おかず)1品ずつを合わせた
和食の原点。
汁を具沢山にすると、「汁」が「菜」を兼ねるので、
ご飯とお味噌汁で、一汁一菜です!

昔の庶民の暮らしではおかずがないことも多く、
「ご飯、みそ汁、お漬物」だけということも多かったようです。

一汁一菜なら、おかずを考えなくても、ご飯を炊いて、
おみそ汁を作るだけ。みそ汁を具だくさんにすれば、それで充分、
という嬉しい、理にかなった考えです。

生きるための基本の【食】なのに、
いやいや、あるいは義務感で料理をするのはつらいこと。
難しく考えず、ご飯とお汁という基本の形があれば、
食事作りに頭を悩ませたり、嫌になったりすることはなくなる、
という土井先生の考え方には、肩の力が抜け、ほっとした方が
たくさんいらっしゃることでしょう。

きょうは、具沢山のおみそ汁で、一汁一菜!
おみそ汁は、どんな具材でもOKの懐の深さがあります。

定番の、お豆腐、油揚げ、わかめ、ねぎ等でなくても、
一般的には、おみそ汁には入れないイメージのものでも
美味しいです。

おみそ汁は「おみおつけ」とも呼ばれますが、
おみおつけは、漢字では「御御御付け」。

この丁寧な表現の由来には、諸説あるようですが、
江戸時代の人々は具沢山の汁物を、そう呼んで、
健康にいい食べ物として大切にしていたとか。

伝統的に私たちの食卓を支えてきてくれたおみそ汁。
きょうは、普段は入れない具…(実は冷蔵庫の残り物整理)
を入れてみました。

ベーコン、レタス(グリーンリーフ)、赤ピーマン、
そして、目玉焼き。

目玉焼きは、土井先生がおみそ汁に入れてられるのを知って、
これは美味しそう! と真似をしたのが始まりで、
好評なので、よく具の一つにしています。

今回、手軽に作れるように、まな板と包丁を使わずに
すむようにしました。卵以外の材料は、いずれも
手でちぎってお鍋に入れています。

だしは不要です。ベーコンや、野菜、きのこからだしが出るので。
あと、コクのある味になり、また煮る時間が短縮になるよう、
材料を一度炒めてから、水を入れています。

炒めるのは、ごま油。
ごま油の力で、食欲をそそる風味が出て、
また炒めて嵩が減り、野菜の甘みやうまみが引き出されます。
さらにごまねりねり(練りごま)も加えたので、コクアップ!

手軽に出来て、身も心もほっとする、優しい味の一杯。
お好きな具で、あり合わせの具で、
是非、お試しください。

 

具沢山のごまみそ汁

 

 

【材料】(2人分)
・ベーコン(厚切り) 2~3枚
・赤ピーマン 小1個
・レタス 4~5枚(グリーンリーフ)
・小松菜 適宜
・しめじ 1/2パック
・卵 2コ
・ごま油 大さじ1
・味噌 約大さじ1
・白ごまねりねり(白練りごま) 小さじ2
・白すりごま 小さじ1

【作り方】
①ベーコンと野菜は、食べやすく一口大に手でちぎる。しめじもほぐしておく。

②鍋にごま油(大さじ1/2)を熱し、①を炒める。全体に油がまわってしんなりすると、水約300㏄を加えて煮る。具材がやわらかくなると味噌、ごまねりねりを煮溶かし、味をととのえる。

③フライパンにごま油(大さじ1/2)を熱し、卵を落として、目玉焼きを好みの硬さ加減に焼く。

④お椀に②をよそい、③の目玉焼きをのせ、すりごまを散らす。

 

※ お味噌の量は、味噌の塩味によって、加減。
 

 

今回使用したのはコチラ

白すりごま

 

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