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今日(京)のおばんざいなぁに
2020.06.02

ごま風味~贅沢煮

六月到来。
今年は、早春から、コロナウィルスの影響で
外出を控え、家にこもる時間が増えましたが、
季節は、刻々と移り変わっています。

六月朔日は衣替えです。
実際には、移行期間があり、気温の変化に応じて
服装がだんだん夏物へと変わっていきます。
最近は、季節感とファッションが多様になっているので、
あえて衣替えをしない、という人も多いとか…

ただ、衣類を洗ったり、日に干したり…
この時季にしっかり点検して快適に生活したいものです。

食生活も同様に、定期的に、冷蔵庫や在庫を
チェックして、無駄を出さないよう、
もったいない精神を大切にしたいものです。

昔の人の知恵で、古くなったお漬物を
捨てずに、さらに美味しくいただく
「贅沢(ぜいたく)煮」という煮物があります。

だいぶ前に、この「きょうのおばんざい、なあに」で
ご紹介したことがあるのですが、
今も、季節を問わず人気のあるページです。

お漬物を煮る、というと驚かれることが多いのですが、
京都や滋賀、福井・石川・富山の辺りでは、
郷土料理として知られています。

贅沢煮」というのは、そのまま食べられる大根、
それを漬物にして、さらに塩出ししてから
調味料を加えて煮物にしている、
…と手間暇かけているからのよう。

京都では、「大名煮」(大名が食する煮物)
とか
「おこうこのたいたん」
(おこうこ=大根のお漬物、たいたん=煮物)
とも呼ばれています。

作り方は、地域によって、また、家庭によって、
少しずつ異なりますが、
たくあんを薄切りにして、水に浸けて塩気をぬき、
酒と醤油、みりんで煮る、という作り方です。

お漬物の味によって、
切り方(薄さ)によって、
塩の抜き加減によって、
炊き加減によって、
味も風味も食感も違ってきます。

我が家では、明治生まれだった祖母の味を受け継いで、
私がここ数年、少しずつアレンジしました。
最初にごま油で炒める、
仕上げにすりごまをかける、
…とごま風味にすると、味がととのいます。

(あまり上手に煮上がらなかったときに、
 ごま風味をつけることで、うまいことごまかせます)

ご飯のおともに、お茶漬けに、酒の肴に
地味な見かけですが、
独特の風味、歯ごたえを残したやわらかな食感。   
味わい深い一品、我が家では大根の煮物よりも人気です。
是非作ってみてください。

◆ごま風味~贅沢煮
 【材料】
・大根のぬか漬け小1本
 (時間がたち、塩気が強く酸味が出ているものがお勧め)
・煮干し(小さめ) 20gくらい
・赤唐辛子 1本
・ごま油 小さじ1
・うす口醤油・酒 各大さじ1.5
・みりん 大さじ1
・濃口醤油 少々
・白すりごま 少々     

 【作り方】
1.煮干しは、さいて水につけておく。
  (頭と内臓が気になる場合は、取り除く)
2.大根は、洗って、3~4mmの薄さに切って、
  水に浸けておく。(塩気がだいたいなくなるまで
  約1時間)

3.2をさっとゆでて、水分を軽くしぼっておく。
4.鍋に、ごま油を熱し、3をさっと炒める。
  全体に油がなじむと1をつけ汁ごと入れて煮る。
  (ひたひたになるくらい。足りない場合は水をたす)
5.煮立つと、酒・うす口醤油、みりん、赤唐辛子(種を取って)
  を加えて、中火で煮る。
6.汁気がなくなると、濃口醤油で味を調えて 一煮して器に盛る。
  すりごまを散らす。

※ 2では、塩気を少し残す。
※ しっかりした食感を残したいときは、3のゆでる工程を省く。
※ できあがり、煮干しが気になる場合は、取り除いてください。
※ 醤油は、煮込むときうす口、仕上げは濃口、と使い分けましたが、
  お好みで。

【今回使用したのはコチラ】

白ごま油275
(白)ごま油

 

すり白
すりごま(白)

 

 

 

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