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今日(京)のおばんざいなぁに
2017.07.13

小いわしのごま梅煮~旬のいわしで作り置き

七月の京都、といえば祇園祭!です。

1日の吉符入(きっぷいり・山鉾町の関係者が集まり、祭の無事を祈願)
から始まる祇園祭。

2日のくじ取り式(巡行の順番をくじ引きで決める儀式)
10日のお迎え提灯、神輿洗など、いろいろな行事が続いています。

祇園祭のハイライト山鉾巡行が、前祭(7月17日)だけでなく、
後祭(7月24日)もするようになってから四年目。

それまで(2013年まで)は、
7月17日に山鉾全基が一斉に巡行していました。
今は、17日の前祭に23基、24日の後祭に10基と分かれて巡行しますが、
これが、もともとの伝統の形、後祭が約50年ぶりに復活したのです。

祇園祭の起源は、平安期に疫病の流行を憂い、除疫、無病息災を祈願された
ことから と言われています。
古くは、度重なる大火や、応仁の乱・第二次世界大戦等
また近年では、京都市内のドーナツ化現象による山鉾町の居住者が減少等々
時代のさまざまな変化で 行事の存続が危ぶまれことも数多ありました。
そんな幾度もの困難を乗り越え、1200年近く歴史と伝統を引き継いだ祇園祭。

京都に住まう多くの人にとって特別な行事であり、また
観光に来る人にとって、魅力的な祭なのでしょう。
今年も、多くの海外からの観光客の姿を見かけます。

昨日(12日)、山鉾町を少し歩いて祇園祭を感じてきました。
10日から14日までは、鉾建てです。

山鉾は、いずれもかなりの大きさ。分解して収納されているので
組み上げて、懸装が施されます。
柱で胴組が組み立てられますが、荒縄による「縄絡み」と呼ばれる
祇園祭ならではの伝統的な技法で、釘は1本も使われません。。

この写真は組み立て途中の「船鉾」
組み立てられていく様を見るのも、なかなか面白いものです。

そして、こちらは函谷鉾。
もうすっかり鉾建てが終わり、曳き初め(いわば試運転)が
始まるところでした。
    ↓
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四条通りで、阪急烏丸駅の近くなので、人出も多いです。

そして、こちらは鶏鉾。
このように前掛け等の懸装品を付けると、
豪華絢爛になります。(「縄絡み」が隠れて、もったいない気もしますが)

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さらに提灯が付けられ、暗くなって火が灯ると、祇園祭らしさが高まります。

   *      *      *

祇園祭は、別名「鱧祭」と呼ばれます。
海から離れた京都で、この暑い時季に、鮮度のいい魚を入手するのが
難しかった時代、生命力の強い鱧は生きたまま届いたことから
夏の京都に欠かせない食材となり、祇園祭に食する習慣が根づいたよう。
獰猛なほど強く、味が豊かな、美味しい魚の「はも」ですが、
…ちょっと値段が高いのです。

きょうは、はもと同じく今が旬ですが、対照的な「いわし」
(はもと比べて、値段はぐんと低め、鮮度も落ちやすいいわし)
を使った献立をご紹介いたします。

梅干し・生姜・ごまで、夏らしくさっぱりした味に煮た、ごま梅煮です。
梅干しと一緒に煮ると、いわし特有のくさみがとれ風味がよくなり、
ほのかな酸味が食欲をそそり、また、
ごまを加えることでコクのある味になります。
小さめのいわしなら骨ごと食べられるのでカルシウムもたっぷり
摂れます。

作り置きにもなる一品、ぜひお試しください。

◆ 小いわしのごま梅煮
【材料】
   小いわし(10cmくらい) 20尾くらい、 生姜 1かけ、 
   梅干し 2個 、  昆布だし 約1/2カップ、
   A【醤油・酒 大さじ2、 みりん大さじ1、 砂糖 小さじ1】
   白すりごま 大さじ2
【作り方】  
  1.いわしは、イワシは内臓(と頭)をとり、水でよく洗う。
   2.鍋(厚手のもの)に昆布だし、薄切りの生姜とAの調味料を入れ
     煮立て、いわしを並べ入れて梅干しも入れ、中火で煮る。
   3.2がフツフツすると、クッキングペーパーで落とし蓋をして、
     煮汁をまわしかけて、弱火でゆっくり煮る。
   4.汁気が少なくなると、ペーパーをとって鍋を傾けて煮汁を 
     全体にいきわたらせて、少し煮詰めて火を止め、ごまを加え混ぜる。

   ※ 出来たてより、少しおいた方が味がなじんで美味しい。
  ※ 調味料の分量は、梅干しの塩加減によって調節してください。

【今回使用したのはコチラ】

すり白
すりごま(白)

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