- 今日(京)のおばんざいなぁに
- 2025.02.21
具だくさん豚汁~ごま風味白みそ仕立て
いつのころからか冬がだんだんと暖かくなっているのですが、
今年の冬はちょっと手ごわい寒さです。
京都では、2月に入ってから何度か雪が降り、
市内では南に位置する桂(山田製油の本店がある桂)でも、
けっこうな積雪がありました。
早朝に、戸外に置いたバケツに張ったかなり分厚い氷を見たときには、
寒さと同時に懐かしさを感じました。
というのも、私が子供だった昭和の頃…大阪万博のあった1970年前後は、
これくらいの厳しい寒さは当たり前だったような。。。
道のあちこちの凍った水たまりを運動靴で割りながら登校したものです。
京の底冷え、と言われる厳しい寒さの中、
指に霜焼けができないように、手袋は冬季の必需品でした。
(今は手袋がほしくなるのは年に4~5日ほど!?)
冬日(最低気温が0℃未満の日)は、明治大正のころは、
年間100日前後もあり、一年の1/3近くを冬日が占める年もあったほど。
それが、年を追うごとにどんどん冬日は減っています。
なんと、京都の冬日は、2019年には3日、2020年はたった2日…!
そのうち冬日がゼロになる年もやってくるかもしれません!?!
このような冬日の減少は都市化や地球温暖化が原因と言われています。
猛暑の厳しさ…最高気温の更新ばかりクローズアップされていますが、
最低気温の上昇にも注目しなければならないと思うのですが…。
そんな中、今年2025年の2月は冬日がすでに9日あり(20日の時点で)
寒さに震えながら、ほっとするような気持ちにもなっています。
なにやら寒さを歓迎しているような話になってしまって、失礼いたしました。
明日からの三連休には、強烈な寒波が長く居座るとの予報。
温かな栄養あるものを食べて、身体を芯から温めて、
風邪など感染症にかからないように、ご自愛くださいませ。
さて、
きょうご紹介するのは、寒い日にうれしい具だくさんの豚汁です。
豚汁は、冬に食べたい献立の上位にあがる献立。
平たく言えば、野菜と豚肉の味噌汁なのですが、
豚(ばら)肉の脂分がおつゆの表面を覆うので冷めにくいといわれ、
冬の寒い時期の炊き出し、もちろん家庭の汁物としても
よく登場していることと思います。
たっぷりの野菜を入れると、汁物と煮物を兼ねる一品となり、
まさに一汁一菜を兼ねた 栄養バランスのとれた献立だと思います!
この豚汁は、たんぱく源として、豚肉プラス油揚げ。
そして、野菜は、身体温める根菜―
―にんじん、大根、ごぼう、れんこん、さつま芋に
緑黄色野菜の菜花を加えて、具沢山で栄養たっぷり!
生姜とごま油の風味をきかせて、白味噌仕立てで、
隠し味に練りごまも加えた、深みのある味のボリュームある豚汁です。
だしは不要、水でOKです。
豚肉と油揚げ、いろいろな野菜の旨みが溶け出して
まろやかなでコクのある味です。
具は、ほかにも、かぶ、長ねぎ、里芋、こんにゃく、小松菜、きのこ類など、
お好みのもの、おうちにある残り物などで作ってみてください。
どんな野菜を入れても美味しくなるのが、豚汁の懐の深いところ。
是非作ってみてください!
(さつまいものやさしい甘さはほっとする味なので、おすすめです。
高値がつづくキャベツや白菜ももちろん相性のいい野菜です!)
具だくさん豚汁~ごま風味白みそ仕立て
【材料】(2~3人分)
・豚バラ薄切り肉 約70g
・油揚げ 小1枚
・生姜 1かけ
・にんじん 1/2本
・大根 約10㎝
・ごぼう 1本
・れんこん 小1/2節
・さつま芋 小1本
・青菜 適宜(菜花や小松菜)
・ごま油 大さじ1
・塩・こしょう 各少々
・水 2カップ強
・酒・みりん 各大さじ1
・白みそ 大さじ2
・白ごまねりねり(白ねりごま) 大さじ1/2
・うす口醤油 少々
・ねぎ 少々
・白すりごま 小さじ3~4
・七味とうがらし お好みで
【作り方】
①豚肉はひと口大に切る。生姜は千切りにする。油揚げは短冊切りに、にんじんと大根は乱切りにする。
②れんこんは約5mm幅の半月切り、さつま芋は1cm幅のいちょう切りにし、それぞれ水にさっとさらしてざるに上げておく。
③鍋にごま油と生姜を入れて軽く炒め、香りが立つと豚肉を入れて炒める。豚の色が少し変わると、ごぼうを薄めの斜め切りにして入れ炒める。つづいて②を炒め、にんじんと大根も加えて炒め、塩こしょうをふり、全体に油がなじむまで炒めて、酒、みりん、水を加える。
④煮立つとアクを取り、根菜がやわらかくなるまで煮る。3~4cm長さに切った青菜を加えてひと煮し、白みそと白ごまねりねりを溶き入れてうす口醤油で味をととのえて、器によそう。お好みで、ねぎの小口切り+白すりごま+七味とうがらしを散らしてどうぞ。