さつま芋が美味しい季節になりました。
いつの頃からか、びっくりするほど
さつま芋の種類が増え、
八百屋さんの店頭や、スーパーの野菜売り場には
いろんな色や形のさつま芋が並んでいます。

さつま芋の収穫は、だいたい９月から１１月。
今の時期から多く出回って、値段はお手頃に、栄養価は高くなります。
さつま芋は、収穫してから、１～２ヵ月貯蔵すると
糖度が上がるので、置いておけるところも嬉しいです。

皮の色もいろいろなら、味や食感も色々…
お菓子のように甘みの強いものから、
お惣菜向きのあっさりした甘みのもの。
食感は、ほくほく系、ねっとり系、しっとり系など
選ぶ楽しさもあります。

今回は、エキストラバージンごま油で揚げ焼きにした
中はほくっと、外は蜜がからんでかりっと美味しい
大学芋を紹介いたします。

どの種類でも美味しく出来ますし、
お好みで選んでいただくといいのですが、
おすすめは、鳴門金時（徳島）。
皮が美しい紅色でつやがあるので、皮ごとつかう大学芋にはぴったり。
美味しそうに仕上がります。

また、ホクホクっとした食感に上品な甘さ、甘過ぎないので、
大学芋の甘じょっぱい蜜とからめると、とても美味しいです。

大学芋のレシピには、さつま芋を電子レンジ加熱してから揚げる
という時間が短縮できる作り方があります。
もちろん、それもいいのですが、
今回は、少な目のエキストラバージンごま油で低温から
じっくりと揚げます。

弱火でゆっくり火を通すことで、甘みが引き出され、
中まで口当たりのよいやわらかさに仕上がります。
時間をかけて加熱することで、さつま芋の自然な甘み、うまみが
引き出されるのです！
エキストラバージンごま油で揚げると、素材の美味しさが
味わえ、からっと 油っぽくない仕上がりです。

切り方は、均一に火が通るスティック状（太めの棒状）
や輪切りでもいいのですが、斜めの乱切りにしました。
乱切りの とがった所がパリッとした歯ごたえで、
食感の違いが楽しめます。

さつま芋は栄養豊富な食材。
意外に多く含まれるビタミンＣは、風邪予防になるので、
これからの季節にはうってつけ。
さつま芋のビタミンＣは、でんぷんに守られているので
加熱しても壊れにくいのです。
食物繊維もたっぷりで、腸内環境を整えてくれて、
免疫力アップの働きもあります！

出来立てのアツアツ、ホクホクは手作りならでは！
旬のさつま芋で、是非作ってみてください。

◆ 大学芋～エキストラバージンごま油で～♪
【材料】（２～３人分）
さつま芋　やや大きめ１本（約250ｇ）
エキストラバージンごま油　適宜
Ａ【砂糖・蜂蜜・みりん 各大さじ1.5、醤油 小さじ2 】
黒炒りごま 適宜
くるみ（等ナッツ） 適宜（お好みで）

【作り方】
１．さつま芋は斜め乱切りにして、水にさらし、ざるに上げて、
　　キッチンペーパー等で水分を拭き取る。

２．フライパンにエキストラバージンごま油を入れて（深さ１㎝弱）
　　さつまいもを入れて、弱火でじっくり揚げ焼きにする。
　　皮がぷくぷくっと膨らむまで、だいたい７～８分。
　　（竹串（つまようじ）をさして、すっと通るまで）

３．小鍋にＡを入れて火にかけてフツフツしてくると、火を弱めて
　　焦げないように鍋をゆすりながら少し煮詰め、２を入れて
　　からめ、黒ごまを散らす。

※ ３で、くるみ等ナッツを入れても変化がついて
美味しいです。
※ エキストラバージンごま油の代わりにごま油を使うと、
　ごまの香りがこうばしい大学芋になります。お好みでどうぞ。